令和2年9月5日
<9月5日>
抗体減少が原因か。新型コロナウイルス感染症から回復した患者がしばらくして再び感染したとの報告が各国で相次いでいる。一般に最初の感染で免疫がつくと、抗体などが次の感染を防ぐとされる。新型コロナウイルスは抗体ができにくいか、回復後に抗体が減少するとの指摘もある。ベルギーとオランダで再感染例が次々と報告された。
中国・重慶医科大学などが感染して急性期にある複数の人を調べると、2割弱が抗体検査で陰性になった。退院から8週間後に再び調べると、9割以上の人で抗体が減っていた。(日本経済新聞9月6日)
無症状でもPCR。自治体が新型コロナウイルスの症状がない介護施設の入所者や職員へのPCR検査に相次いで乗り出した。症状がなくてもあらかじめ検査してウイルスの持ち込みを防ぎ、感染者の早期発見につなげる。施設内でのクラスターの発生を防止する狙いだ。(同)
(コメント)
PCRの範囲拡大については、無症状の人からの感染を防ぐという意味では極めて大事なポイントになる。とくに今回の重篤な状態になりやすい高齢者を守るという観点から、高齢者の濃厚接触者になりうる人を検査することは対策として納得できる。