歴史が面白い95

令和2年9月17日

  <9月17日>

定員5割まで動員 慎重。政府はイベントの開催制限を19日緩和する。プロスポーツでは数万人規模の動員も可能になるなど大幅な緩和になるが、制限まで一気の引き上げには慎重な主催者や企業が目立つ。(日本経済新聞8月19日)

 

中国、ワクチン外交一段と。製薬3社の最終の治験を現在9カ国で実施するが、年内にも2倍の18カ国程度に増える見通し。ワクチン輸出で影響力を高める狙いとみられるが、安全性には不安が残る。アラブ首長国連邦バーレーン、ペルー、パキスタンセルビア、ブラジル、インドネシア、トルコ、バングラデシュ、ロシア、サウジアラビア、メキシコ、タイ、ベトナムなど。アフリカ諸国にも優先的に供給する。(同)

 

欧州、再びコロナ感染拡大。バカンス明けの欧州で新型コロナウイルスの感染が再び広がってきた。スペインとフランスでは1日の新規感染者が1万人を超える日がある。休暇中の移動や感染者の追跡不足が原因とみられる。スペイン政府は16日、1日の新規感染者が約1万1千人と発表した。「人口10万人あたりの2週間の感染者数」は280人超と欧州最多で米国やインドを上回る。フランスの16日の新規感染者数は約9700人だ。ドイツも増えており同1千~2千人だ。メルケル首相は「今後数カ月でさらに状況は厳しくなる」と語った。人の移動が原因だ。7月に順次、域外からの人の流入を認めた。フランスは夏季のホテル稼働率が高かったとされ、危機が去ったとの誤解も広がり、仏首相は「気の緩みがあった」と話した。スペインは6月のディスコ再開が早すぎた、との指摘がある。南部アンダルシアなどで集団感染が起きた。(同)

 

抗原検査、鼻の入り口で。抗原検査の簡易キットで、H.U.グループホールディングスがより簡単な使い方を申請した。患者が鼻の穴の入り口付近の粘膜を採取して検体とするやり方を加える。(同)

 

コロナ薬、安く途上国へ。麻生財務相は17日、オンラインで開いた20カ国・地域(G20)の財務相と保健相による合同会議で、新型コロナウイルスの治療薬やワクチンを途上国に安価に供給できる新たな枠組みの必要性を訴えた。製薬会社が持つ特許を低価格で利用できる「特許プール」と呼ばれる仕組みを提唱している。(同)

 

新規陽性者の週平均 30人増。都は17日、新型コロナウイルスの感染状況や医療提供体制を評価・分析する専門家らのモニタリング会議を開いた。会議では、新規陽性者数の1週間平均が9月16日時点で181.3人で、前週より30人以上増えたことや、感染経路不明の増加比が114.6%となり、1カ月ぶりに100%を超えたことが報告された。医療機関への負担は長期化しているとの指摘もあった。(朝日新聞9月18日)

 

GO TO追加「段階的方式を」。「GO TO トラベル」の対象に、都民の旅行と都内への旅行が10月1日から追加されることに、都医師会の尾崎会長は17日記者会見で、まずは都内や隣県の旅行から始め、段階的に範囲を広める方式を採用するよう国に求めた。(同)

 

(コメント)

欧州の第2波が凄いことになってきた。スペインの一日で感染者が1万1千人、フランスが9700人だ。スペインは9月17日の累計で61万4千人、フランスは44万3千人であるので、ここへきてペースも高くなっている。

2019年の人口でみるとスペインは46百万人、人口比でみると累計で1.3%、1日の感染は0.024%である。日本で同じ率でみると累計感染者は156万人、1日で2万9千人ということになり大変な騒ぎとなる。

スペインでは観光業が主要な産業であるので、ディスコ再開や深夜までの飲食店の営業が感染を拡大したようだ。そこに7月からの域外からの人の流入を順次認めたことで一気に広がったとのこと。バカンスの気の緩みをフランスの首相が認めている。バカンスに行くまではコロナの自覚はしっかりあったが、旅先ですっかり忘れて爆発したのだろう。

これは程度の差はあれ、日本の「GO TO トラベル」でも同じことは起きるだろう。