歴史が面白い106

令和2年9月28日

  <9月28日>

医療機関 システム活用遅れ厚労省は28日、新型コロナウイルスの感染情報を一元管理するシステムの利用状況のアンケート結果を公表した。感染者の発生情報を入力しているのは41%にとどまった。6割の自治体で医療機関の代わりに保健所がほぼ全て代行入力しており、部分的な代行を含めれば95%の自治体で保健所が代行していた。(日本経済新聞9月29日)

 

世界コロナ死 100万人迫る。米ジョンズ・ホプキンス大によると、世界の新型コロナウイルスによる累計死者が早ければ28日に、100万人を超える見通しだ。感染拡大の中心地となったインドや新規感染が高止まりする南米では、医療体制の貧弱さが露呈し、死者数の増加が続く。域内移動の制限を緩和し、感染が拡大している欧州でも死者数が増加傾向にある。死者数100万人は1968年の香港風邪(インフルエンザ)に匹敵する水準だ。

インドは1日あたりの死者が1千人を上回り世界最多となっている。3月下旬に厳格な行動制限を導入したが、感染者減を待たずに規制を緩和し、爆発的な感染拡大につながった。21年1月までに米国とブラジルを抜き、最大で現在の10倍の90万人になるという予測もある。(同)

 

中国 開発中ワクチン投与。中国が開発中の新型コロナウイルス向けワクチンで、治験段階での大規模な投与が行われていることが明らかになった。現地報道によると、接種者数は少なくとも35万人に達した。駐在員や留学生らを海外渡航させるための緊急的な使用で、接種者らは「副作用は特に感じない」と話すが、安全性への懸念は消えない。国有企業が広域経済圏構想「一帯一路」沿線国などに派遣する駐在員に接種させ、費用は会社が負担する事例が多い。そのほか外交官や医療従事者らも多く使っている。(同)

 

 

(コメント)

ついに死者100万人を超え、香港風邪(インフルエンザ)の死者数に匹敵するレベルとなった。ここで過去を振り返ってみる。

2009年 新型インフルエンザ(A/H1N1) 世界214カ国で感染、死者1万8499人

2002年 SARS(重症急性呼吸器症候群) 9カ月で患者数8093人、死者774人

1981年 エイズ 過去20年間で6500万人が感染、死者2500万人

1968年 香港風邪 世界で100万人以上の死者

1957年 アジア風邪 世界で200万人以上の死者

1918年 スペイン風邪 世界で5億人が感染し、2000万人~5000万人が死亡

14世紀 ペスト ヨーロッパだけで全人口の4分の1~3分の1にあたる2500万人~1億人が死亡

規模の面から歴史上に大きく残る世界的な流行(パンデミック)となってきた。