歴史が面白い127

令和2年10月19日

  <10月19日>

欧州感染者第1波の3倍新型コロナウイルスの感染者数の拡大が過去最悪のペースになっている。直近で新規感染者数が過去最多を更新した国・地域は49か国に達した。EUと英国の新規感染者合計は今春の「第1波」の3倍を超え、景気が二番底を迎える懸念も出てきた。

 

世界の感染者4000万人超える。米ジョンズ・ホプキンス大によると、新型コロナウイルスの世界の累計感染者が19日、4千万人を超えた。3千万人を超えた9月17日から1か月で1千万人増えた。過去最悪のペースだ。

 

カウンター席も隣と距離を。国立感染研、クラスター分析で飲食店での感染事例を分析した結果、横並びのカウンター席でも隣との距離が近いと新型コロナウイルスの感染の恐れがあるとの見解をまとめた。感染研は対策が不徹底だった4月ごろの事例を中心に、飲酒が主目的ではないレストランや定食屋などのクラスターを分析した。カウンター席のある飲食店の事例では、発症者の隣にいた客や接客した店員が陽性となった。隣の人と腕が当たるほど近く、知らない人とも気軽に会話する雰囲気だったという。カウンター越しに2メートル離れた場所で調理していた店員は感染していなかった。店の広さは20平方メートルで大きな換気扇が部屋全体を換気していた。カウンターに衝立や透明シートはなく、従業員も客もマスクをしていなかった。感染者が出たのはカウンター席だけでテーブル席の利用者には感染者はいなかった。

10人以上の感染者が出た高齢者施設の事例を調べたところ、食事の際にテーブル席で斜め向かいに座る工夫は有効と確認された。テーブルを2人で使い、対面、横並びは避けて180センチほどの距離を確保していたところ、感染者と同じテーブルで食事をしたことで感染したと考えられる事例は起きていなかったという。

 

 

<コメント>

世界で感染が急拡大している。経済再開でなかなか有効な手立ては打てずに、感染拡大の中心である欧米はインフルエンザの季節に入いることになる。

日本は第2波が下げ止まりして予断をゆるさないが、絶対数は大きく増えていない。

感染事例を紹介するなど知見が蓄積されてきた。テーブル席は、はす向かいがいいことは、先日のスーパーコンピューター富岳のシミュレーションでも検証されている。食事中はマスクを取らなければならないので、この知見を使って外食はしてもらいたい。

そして、外食店は積極的にこの知見を実行しそれをアピールすることで店を開けてもらいたい。ただ、180センチの距離をとることはなかなか難しいし、有効な席数も半分以下になるなど安さで勝負してきたところは苦しいところである。外に席を設けることができればそれを有効につかうなどして工夫してもらいたい。もうもとには当分戻れないと覚悟し、今までと違ったスタイルで商売していくしかないと思われる。