歴史が面白い150

令和2年11月11日

 <11月11日>

国内新規感染1500人超す。国内では11日、新型コロナウイルスの感染者が午後8時までに、新たに1521人確認された。1日当たりの感染確認が1500人を超えたのは8月8日以来、大阪や兵庫などで過去最多を上回ったほか、東京、神奈川、北海道など各地で感染状況の悪化が鮮明になってきている。

日本医師会中川俊男会長は11日の記者会見で、「第3波と考えてもよいのではないか」との現状認識を示した。「GO TO トラベル」を巡っては今後、北海道で感染者数が急増すれば「柔軟に見直しを考えてほしい」とし、「北海道が先行し、だんだん全国で感染者が増えている」と指摘した。

西村康稔経済財政・再生相は11日の記者会見で、「今の段階では緊急事態宣言を出す状況にない」と述べた。(日本経済新聞11月12日)

 

五輪悩ます「偽陽性。2021年夏の東京五輪パラリンピックで、選手が新型コロナウイルス検査で陽性にとなった際の取り扱いが課題となっている。「偽陽性」となる恐れが排除できないためで、実際に国際大会で再検査の結果「陰性」に変わったケースも。大会組織委員会は各競技の特性も踏まえ、来春にもルールをまとめる見通しだ。(同)

 

コロナ検査可能な医療機関新型コロナウイルスやインフルエンザの感染が疑われる発熱患者らを検査する地域の医療機関名を少なくとも33都道府県が非公開としていることが11日、日本経済新聞の取材でわかった。特定の医療機関に患者が殺到したり、逆に風評被害が発生したりするとの懸念の声が根強いためだが、患者が検査を受けやすい仕組みづくりが急務となる。(同)

 

インフル・コロナ唾液で同時検査鹿児島大学発のスタートアップ、スティックスバイオティクは新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの感染を同時に判定できるPCR検査について保険適用を受けた。厚生労働省が11日認めた。唾液で調べられる同時検査は初めて。

保険適用を受けたのはPCR検査に用いる試薬キット。一般的なPCR装置に使うと約1時間で検査できる。同社が販売を予定している専用のPCR装置では約20分で完了する。磁力を帯びた微細な粒子で検体中のウイルスを集める技術を使い、検査にかかる時間を短縮しつつ精度を高めた。(同)

 

ひとり親世帯に追加給付。目黒区は11日、ひとり親家庭など児童扶養手当の受給世帯に対し、子供一人当たり5万円を区独自で追加支給すると発表した。区は7月にも同じ用件で支給しており、今回が2回目。23区では初めて。対象となるのは約900世帯(児童約1200人)。申請手続きは不要で今月末にも支給する。予算は6000万円。支援課は「ひとり親は非正規雇用で働き、コロナ禍で仕事が減ったり、なくなったりしているケースが多いため、追加支給を決めた」と説明。(読売新聞11月12日)

 

隠れクラスター拡大。各地で新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にある中、外国人コミュニティーや大学などでクラスターの発生が目立っている。言語の違いなどから相談や受診が遅れたり、大学の寮などで無症状の学生が感染を広げたりすることが背景にある。政府は「早期に検知しにくいクラスター」と位置づけ、対策の強化に乗り出した。(同)

 

 

(コメント)

鹿児島大学発のスタートアップが開発した検査キットはインフルとの同時判定と検査時間を短縮でき大変期待できるものである。早く現場で使えるようにしてもらいたい。

検査でユニークなのは、新型コロナ探知犬の登場だ。

フィンランドヘルシンキ空港で、犬に新型コロナ感染者を嗅ぎ分ける試みが始まったそうだ。ヘルシンキ大学による予備実験では的中率はほぼ100%だったという。しかも発症数日前から探知可能で、少ないウイルス量でも検知できるとしている。

フランス・パリ東大学獣医学部などの研究グループは、新型コロナ患者と非感染者の脇汗を、爆発物・薬物探査や災害救助などの目的で訓練された犬に嗅がせて、臭いをかぎわけるかどうか実験を行った。その結果、8頭の犬で探知成功率は83から100%だったと報告している。新型コロナ専門に訓練を行えば成功率はさらに高くなるという。

中東のドバイ空港でもすでに同様の探知犬による検査が導入されていて、オーストラリアやフランス、ドイツ、イギリスでも準備は進んでいるそうだ。

ただ、探知犬がどの分子を嗅ぎ分けているのか、まだわかっていない。それがわかれば、高性能な探知センサーが開発されるかもしれない。

それにしても、人間は科学を発達させ宇宙にも行けるようになったというが、まだ犬の能力には敵わないところがあるのだ。