歴史が面白い151

令和2年11月12日

  <11月12日>

コロナ「第3波」医療逼迫も。国内で12日、新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多となった。増加ペースは今夏のピーク時の状況に近づきつつあり、「第3波」の様相だ。北海道や大阪などでは病床の使用率が上昇し、医療提供体制の逼迫が再び懸念される。感染経路も広がっており、改めて感染防止策を徹底する必要がある。

北海道では11日時点の入院者数が494人とこの1週間で2倍以上に増えた。病床1811床に対する使用率は急上昇し、27.2%を占めた。大阪府は重症者向けの病床使用率が11日時点で30.6%と10日間で2倍に増えた。

国は政令を改正し、入院措置の対象を①重症者②軽症、無症状のうち重症化しやすい65歳以上の高齢者③持病のある人ーに絞った。若者などを自宅療養や宿泊療養に誘導し、医療機関の負担を下げられるか医療崩壊を防ぐカギとなる。(日本経済新聞11月13日)

 

クラスター各地で多発。国内の新型コロナウイルスの新規感染者数が12日、過去最多を更新した。職場での少人数の会食やホームパーティーなどのクラスターの発生が目立つ。年末にかけて忘年会が増える時期だけに、関係者は「ウイルスが家庭や職場を通じて拡散する恐れがある」と懸念する。(同)

 

「急速な感染拡大の始まり」。東京都は12日、新型コロナウイルスの感染状況を分析する「モニタリング会議」を開き、感染状況について「感染が拡大しつつある」として、4段階の警戒レベルのうち2番目の評価を維持した。直近1週間の陽性率は5%と、前週(3.9%)から大きく上昇しており、専門家は「検査数の増加以上に、新規感染者が増えている」と指摘した。仮に同じ増加率が4週間続くと、都内の新規感染者は1日約1160人に達するとの試算も示された。(同)

 

コロナ治療薬で新会社。ペプチドリームは12日、富士通など4社と共同出資でコロナウイルス治療薬を開発する新会社を設けたと発表した。自社のバイオ医薬開発のノウハウに、富士通が持つ高速コンピーター分析技術を組み合わせ、研究開発を迅速にする。はやければ2022年末に薬の実用化を目指す。(同)

 

新型コロナウイルスの肺炎 素早く診断新型コロナウイルス感染症の患者を精度よく見分け、医師の診断を助ける人工知能(AI)が医療現場で使われ始めた。コンピーター断層撮影装置(CT)画像をもとに、新型コロナによる肺炎かどうか見極める。(同)

 

ウイルス変異 感染力が増強新型コロナウイルスは遺伝子が変異したことで人の細胞への感染力が増し、飛沫感染しやすくなったことを動物実験で確かめたと、東京大などが12日発表した。一方で症状を重くするような病原性の変化は起きていないという。成果は米科学誌「サイエンス」電子版に掲載された。

試験管内の実験では、変異型の方が従来型より人の細胞に入る能力が3~8倍高かった。一方で、どちらの型に感染したハムスターも肺炎の重さに差がなかった。また、感染して回復した人からとった抗体を、2つの型のウイルスに反応させたところ差は見られず、従来型をもとに開発したワクチンでも、変異型に対して同じ効果が期待できるという。(東京新聞11月13日)

 

 

(コメント)

ウイルス変異をした新型コロナが感染力を増していることが科学的に裏付けられた。

飛沫感染で感染力を増しているという。世界で大流行している理由がよくわかる。接触感染もあるが、それでは大流行にはつながらない。やはりエアロゾル感染だ。人と人との会話でもある量をのどに吸い込むと発症するのだ。大声を出せば短時間で、小声でも接近距離で長時間ならある量に達する。人と人が合えば手を触れなくとも感染する。だから大流行となる。

救いは重症度は変化しないし、ワクチンは従来のものでも有効だということだ。

しかしこれだけ感染者が増えると、変異しやすいウイルスが次にどんな変異を起こすかである。ワクチンが効かなくなると厳しい。

やはり早く収束しないとロクなことにならない。