歴史が面白い227

令和3年1月28日

  <1月28日>

ワクチン、日本のDX試す。政府は新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、全国の自治体の情報を一元管理する仕組みをつくる。当初はデータ形式などがばらばらな各地方自治体の既存のシステムを基盤にする意向だったが、混乱や遅れを懸念する声が上がり急きょ方針転換した。昨年来、政府は新型コロナ禍でデジタルトランスフォーメーションの失敗を重ねてきた。全国民の安全に関わる巨大事業は日本を変える試金石になる。(日本経済新聞1月29日)

 

時短違反 過料30万円以下。自民、立憲民主両党は28日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた関連法案の修正で合意した。感染者が入院を拒んだ場合に「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」を科すと定めていたが「50万円以下の過料」に変更する。前科が残る刑事罰は全て削除し、行政罰にする。(同)

 

都、コロナ病床700床追加。東京都は28日、新型コロナウイルスの入院患者を受け入れる病床を4700床確保したと発表した。内訳は重症向けが265床、中等症向けなどが4435床。都は4000床確保していたが、700床積み増した。(同)

 

感染に歯止め 60代以上は増。東京、埼玉、千葉、神奈川に緊急事態宣言が発令されて28日で3週間がたった。全国の新型コロナウイルスの新規感染者数(7日移動平均)は11日に6444.0人に達した。その後は減少が続くが、27日時点で4286.7人と宣言発令時(4464.9人)と同水準だ。重症者数も27日は前日比11人減ったが、1032人で高止まりする。(同)

 

変異種 埼玉で3人確認厚生労働省は28日、埼玉県の20~30代の男女3人に英国で流行する新型コロナウイルスの変異種への感染が確認されたと発表した。

男女3人はいずれも25日に変異種への感染が判明した都内の40代の男性の職場関係者で、男性と接触歴があった。(同)

 

英、入国規制を強化。英国のジョンソン首相は27日、ポルトガル南アフリカ、南米諸国など22ヵ国からの入国規制を強化する方針を発表した。2020年12月以降の自国での変異種のまん延が欧州最悪の10万人超の死者数につながったためだ。(同)

 

アストラゼネカのワクチン接種 独、65歳以上推奨せず。ドイツ当局は28日、新型コロナウイルスに対応した英アストラゼネカ製のワクチンについて、65歳以上の高齢者への使用を推奨しないとの考えをまとめた。高齢者に対する効果について、十分なデータが得られていないためだという。(同)

 

緊急事態「全面解除は困難」厚生労働省新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織(アドバイザリーボード)は28日、非公式会合を開いた。医療体制などに大幅な改善が見られないことから、複数の専門家は緊急事態宣言の解除は難しいとの見方を示した。(朝日新聞1月29日)

 

ワクチン争奪 新興国が反発。先進国が新型コロナウイルスのワクチンを囲い込んでいるとして、新興国が反発している。一部の国は、ためこむ目的で人口が必要とする4倍の量を確保したと説明し、余剰なワクチンを渡してほしいと訴えた。アフリカ連合は人口16億人の6割が2回接種するのに必要な15億回分の確保を目指すが、めどがついたのは2億7000万回分。(同)

 

米GDP 昨年3.5%減。米商務省が28日発表した2020年のGDPは前年比3.5%減で、リーマンショック後の09年(同2.5%減)以来となるマイナス成長に沈んだ。(同)

 

アップルやFB 記録的な好業績。米IT大手の2020年10~12月期決算で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うデジタル化の進展を追い風に、記録的な業績が続いている。米アップルと米FBは、売上高、営業利益、純利益で過去最高を更新。米テスラは20年、通期としては初の純利益を確保した。日本の大手企業の多くがコロナ禍で業績を落とすなか、米IT大手との差がさらに大きく開いている。(同)

 

(コメント)

アストラゼネカのワクチンについて、ドイツは65歳以上は推奨しないとのことだ。

治験のデータが少ないということが理由らしい。

英国では接種が始まっており、英国のジョンソン首相は「実際にワクチンを打った人には効果が出ている。どの年齢層の人にもこのワクチンが効くことの証拠だ」などと反論している。

英国産のワクチンでジョンソン首相としては擁護したい気持ちはわかる。

しかしワクチンは健康な人の何百万人に打つものでそこでの有効性や副反応が問題になる。英国はまだ65歳以上の高齢者への実績は十分とは言えないのではないか。

また、日本の受け止め方は田村憲久厚労相は、「そういう報道はあったということは、我々も注視させていただきたい。アストラゼネカ社のワクチンについて、まだ我が国に薬事承認の申請がきておりませんので、なんともいえませんが、出てくればしっかり0我々としてもそこで審査をし、有効性を安全性を確認させていただきたい」としている。

日本はワクチン接種は先進国のなかで遅れている。こうなったらそれを逆手に取り、しっかりと先行事例を確認してもらいたい。