歴史が面白い241

令和3年2月11日

  <2月11日>

雇調金特例、6月まで延長。政府は経営難の企業と感染拡大地域の外食業などを対象に雇用調整助成金の特例水準を6月末まで維持する方向で最終調整に入った。現行の特例を一律で適用するのは4月までとし、5月以降は企業の経営状態と地域の感染状況で差をつける。(日本経済新聞2月12日)

 

首相、再々宣言を警戒。政府が新型コロナウイルス対応で緊急事態宣言の解除を見送るのは、安易に解除して緊急事態の「再々宣言」に追い込まれるリスクを警戒したためだ。病床の逼迫が続く状況を踏まえ、なお感染を徹底的に抑える必要があると判断した。今夏に予定する東京五輪への影響も考慮した。(同)

 

欧米行動制限 徐々に緩和新型コロナウイルスの感染拡大にブレーキがかかり、欧米各国が行動制限の緩和を探り始めた。ドイツは10日、商店やレストランの営業禁止を延長する一方で、学校や理髪店の再開を決めた。イタリアや米ニューヨーク市はレストランなどへの規制緩和に動いた。

米国では1月上旬に30万人に膨らんでいた1日当たりの新規感染者数が7日、10万人を下回った。英国でも一時は6万人を超えていたが約4分の1に急減。ドイツやイタリアでも減少している。(同)

 

コロナワクチンで全身アレルギー新型コロナウイルスのワクチンを接種した後、ごくまれに「アナフィラキシー」という急性のアレルギーを発症する人がいる。ワクチンが原因とみられる副作用で、意識を失うこともある。早めに措置をすれば回復するとされる。接種では事前の準備をしっかりすることが大切だ。

アナフィラキシーは全身に激しい症状が表れる。発症した人のうち、じんましんやかゆみなど皮膚に症状が出る人が8割、ぜいぜいしたり息苦しさを感じたりする呼吸器系の症状が約半数の人に出る。血圧が低下し意識を失う人も2~3割いるとされる。2020年12月14日から21年1月18日までに、アナフィラキシーを起こしたのは米大手製薬会社ファイザーのワクチンで100万回あたり5回、米モデルナ製で同2.8回だった。米疾病対策センターCDC)は新型コロナのワクチンでアナフィラキシーを発症した人のうち、8割が過去に何らかのアレルギーの経験があったと報告している。

症状は接種してからまもなく起きる。米国では発症のタイミングは接種後30分以内がほとんど。万が一に備え、日本では接種から15~30分間は会場などにとどまる計画だ。発症しても、早めにアドレナリンを注射すればショック症状が起きるのを避けられる。(同)

 

WHO「ワクチン、高齢者も推薦」。WHOは10日、新型コロナウイルスの変異ウイルスが見つかっている地域や65歳以上の高齢者に対しても、英アストラゼネカ製ワクチンを推奨するとの中間報告を発表した。(同)

 

 

(コメント)

ワクチンの副作用(正しくは副反応)でアナフィラキシーが新聞で取り上げられた。

これには会場で15分から30分とどまり様子を見て、問題があればアドレナリンの注射するという対応がとられている。

 

副反応で触れられていないのは、ADE(抗体依存性感染増強)だ。

ワクチン接種によって抗体ができると、かえって感染を促進するような抗体、つまり悪玉抗体ができる場合がある。

悪玉抗体ができた人がウイルスに感染すると、種々の炎症性サイトカインが大量に放出され、炎症を悪化させる。

実は、このような現象が、新型コロナウイルスの近縁であるSARSのワクチン開発中にも観察された。ADEという現象は、これまでに複数のコロナウイルスで観察されているという。

この現象はウイルス感染とともに初めて見えてくる現象で、ワクチン投与だけでは見えてこない。(大阪大学宮坂昌之教授「新型コロナ 7つの謎」)

 

今回のワクチンではまだ十分に確認されていないのではないかと思う。