歴史が面白い243

令和3年2月13日

  <2月13日>

まん延防止措置の時短違反。政府は新型コロナウイルス対応で都道府県知事が出す営業時間短縮の要請や命令に関し、周辺住民の生活維持に不可欠など「正当な理由」などがあれば営業の継続を容認する方針を示した。経営状況の悪化といった事情は「正当な理由」として認めないとも定めた。(日本経済新聞2月14日)

 

接種計画 予断許さず新型コロナウイルスの初のワクチンを厚生労働省が14日にも承認する見通しとなった。第1弾でファイザー製のワクチン約40万回分が届くなど感染の収束に向け期待が高まるが、接種が円滑に進むかは不安もくすぶる。ワクチンを計画通り入手できるかが不透明な上、ファイザー製ワクチン用の特殊な注射器など基材の調達が間に合わない懸念もあるためだ。

ファイザー製ワクチンは1瓶で6回の接種を前提としているが、これに対応できる「ローデッド品」と呼ばれる特殊な注射器が足元では足りていない。通常の注射器を使った場合、1瓶で5回分しかワクチンを取れず、残りは廃棄となる見通しだ。もともとファイザーは1瓶の接種回数を5回としており、厚生労働省もそれに見合った注射器最大2億本程度を3月までに確保する計画でいた。1月にファイザーの方針変更が明らかになり厚労省は急きょ仕様切り替えと増産の要請を供給メーカーに出した。

筋肉注射用の長い針を含めて対応できるメーカーはごく少数で、米国ではペクトン・ディッキンソン、日本ではニプロに限られる。(同)

 

政府予算1.6兆円超。政府はワクチンの確保や接種体制の整備などに充てる予算として1兆6千億円余りを確保した。

製薬会社からの購入費用6714億円、COVAXへの拠出金172億円、医療機関への支払い4319億円、相談窓口やドライアイス55億円、注射器など96億円、海上確保など自治体への支払い1532億円、システム整備33.9億円、国内生産の設備投資補助3133億円。(読売新聞2月14日)

 

 

(コメント)

ファイザー製ワクチンの1瓶で6回の接種ができるところ、5回分の注射器しか用意していなかった話は先日報道された。そこで契約の時の確認が甘かったのではないかと指摘したが、実はファイザー社サイドの問題であったという。コメントを訂正し、厚労省に対してお詫びしたい。

しかしどうしてファイザー社もそのようなことになったのかよく説明してもらいたいものだ。

予算の見積もりは1瓶5回で行っており問題はなかったようだ。

それにしても、総額は1.6兆円の巨額のワクチン計画である。

国内生産ができなかったので、外国製を購入し、さらに国内生産のための投資を3100億円もしなければならないことになった。

感染症に対する国内での備えは今後は短期的な利益だけでなく、中長期的な観点に立ち国としても考えていかなければならない。

これは今回のパンデミックの教訓である。