歴史が面白い255

令和3年2月25日

  <2月25日>

ワクチンの分配 低所得国で開始新型コロナウイルスのワクチンを公平に分配するための国際的な枠組み「COVAX」が24日、アフリカ・ガーナで初めてワクチンを配った。パンデミックの収束のカギをにぎる低所得国での接種が、欧米から2か月遅れで始まる。年内に20億回分以上の分配を目指すが、回数の確保に手間取るおそれも指摘される。

ガーナなど低所得国と定義された92カ国は無料でワクチンを受け取ることができる。各国の人口の少なくとも20%に接種してもらう。(日本経済新聞2月26日)

 

卒業旅行・歓迎会「控えて」。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が25日に持ち回りで開催され、緊急事態宣言が解除された地域で取り組むべき対策をとりまとめた。「最重要課題は感染再拡大を生じさせないこと」とし、春先に向けて卒業旅行や歓送迎会など感染リスクが高い行動を引き続き避けることなど求めた。(同)

 

全国100病院で接種開始厚生労働省は25日、医療従事者への新型コロナウイルスワクチンの選考接種が、対象の全国100病院全てで始まったと発表した。これまでに1回目の接種を終えたのは同日午後5時時点で計2万1896人となった。厚労省によると、重いアレルギー反応のアナフィラキシー症状の報告はない。25日は計4008人が接種した。先行接種は国立病院機構などの系列病院で、同意を得た医師や看護師ら4万人が対象となっている。(同)

 

宣言解除「慎重に」日本医師会中川俊男会長は25日に開いた定例の記者会見で、緊急事態宣言の解除について「慎重であるべきだ」と述べた。新規感染者数の減少が鈍化していることに加え、医療現場の逼迫が続き変異ウイルスの懸念もある。「さらに抑え込んでワクチンの接種を展開すれば一気の収束も可能と思う」と述べた。

京都、大阪、兵庫の3府県の医師会長から意見を聞いたところ、解除は慎重であるべきだとの認識で一致したという。(同)

 

(コメント)

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が25日に開催され、解除後のリバウンド防止のための日常生活の在り方が出された。

政府のホームページをみると、「緊急事態宣言解除後地域における当面の間の会食の在り方」として、

『換気が良く、座席間の距離も十分で、適切な大きさのアクリル板も設置され、混雑していない店を選択』

『食事は短時間で、深酒をせず、大声を出さず、会話の時はマスクを着用』

『人数が増えるほどリスクが高まる。できるだけ、同居家族以外ではいつも近くにいる4人まで』をあげている。

 

また、飲食店に係る業界団体に対しては、「緊急事態宣言解除後地域における当面の間の飲食業の在り方」として、

『Ⅰ.[店内喚起]二酸化炭素濃度測定器を用いて店内を測定し、二酸化炭素濃度が一定水準(目安1000ppm)を超えないように換気や収容人数を調整する。なお、二酸化炭素濃度が一定水準を超えた場合に自動的に換気が行われる技術を導入する方法もありうる。』

『Ⅱ.[人数]1グループは同居家族以外ではいつも近くにいる4人までとする。』

『Ⅲ.[間隔確保]①同一グループ内の人と人との間隔、及び、②他のグループとのテーブル間の距離、を一定以上(目安1~2m)に確保する。なお、距離の確保が困難な場合には、飛沫の飛散防止に有効な遮蔽版(アクリル板等)等を設置するなど工夫する。』

『Ⅳ.[大声]店内で会話の声が大きくならないようBGMの音量を最小限にするなど工夫する』

『Ⅴ.[その他]①席の近くに消毒液を設置。②店舗入口等の掲示にて食事中以外のマスク着用及び体調不良者の入店お断りをお願い。③体調の悪い人、感染や濃厚接触の可能性のある人がキャンセルできるような方針を業界団体で検討』をあげている。

 

きめ細かく列挙されると少々大人げない感じがする。ここまで統制色がつよいメッセージを出さないといけない事態なのかと思える。注意項目の列挙ぐらいでいいのではないか。

飲食業界へのメッセージは、ある意味具体的にしてやらないといけないのかと思うが、二酸化炭素濃度測定器は科学的な根拠に基づいているのか疑問である。