歴史が面白い264

令和3年3月6日

  <3月6日>

新規感染、増加に転じる。全国の新型コロナウイルスの新規感染者数(7日移動平均)は5日に約1052人となり、1週間前の同じ曜日と比べて3%の増加となった。新規感染者数の移動平均が1週間前と比べて増加するのは1月中旬以来。6日も前週を上回っており、感染者数の減少傾向が止まった格好だ。

首都圏1都3県の5日の新規感染者数は計659人で、1週間前と比べて10%増えた。6日は629人で前週より減ったものの、東京293人、埼玉114人、神奈川113人、千葉109人と、依然として3桁の高水準にある。(日本経済新聞3月7日)

 

コロナ一部 国内で変異。国内で昨年採取された新型コロナウイルスの一部に、ワクチンの効果を低下させる恐れがある変異が起きていたとする解析結果を、慶応大の研究チームが明らかにした。このウイルスは国内で変異したとみられるが、現在流行している兆候はないという。

チームは国立感染症研究所が、国際的なデータベースに登録したウイルスの遺伝情報を解析した。昨年8月と12月に採取されたウイルス2個の突起先端部に「E484K」と呼ばれる変異があった。他の遺伝子情報は、国内で蔓延している従来型ウイルスに類似していたという。E484Kは、これまでの感染で体内にできた抗体やワクチンの効果を低下させると懸念されている。(読売新聞3月7日)

 

重いアレルギー2人目厚生労働省は6日、新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた医療従事者の20歳代の女性が重いアレルギー症状のアナフィラキシーを起こしたと発表した。この症状の公表は2人目となる。(同)

 

変異型ワクチン試験進む。変異した新型コロナウイルスに対応するため、各ワクチンメーカーが、改良型ワクチンなどを追加接種する臨床試験を進めている。米食品医薬品局(FDA)は、改良型ワクチンの審査を簡略化する方針を打ち出した。

米モデルナ社は、南ア型に対応した改良型ワクチンを開発し、共同開発する米国立衛生研究所(NIH)に発送したと発表した。同社は「必要なら、改良型ワクチンを今年遅くか来年に供給する」としている。(同)

 

回復患者受け入れ補助新型コロナウイルス感染者用の病床を確保するため、杉並区は回復後も持病などを理由に入院を続ける患者を受け入れた区内の11病院に対し、1人当たり1日8000円(個室の場合は2万円)を支給する事業を始めた。区内では河北総合、荻窪、佼成、東京衛生アドベンチストの民間4病院が新型コロナ患者を受け入れている。だが、回復した後も別の病気での治療やリハビリが必要な患者、自宅療養が難しい人たちが入院を続ける事例があるという。

区は4病院から転院が可能な患者の情報を得たうえで、11病院の中から受け入れ先を探す仕組みで、これまでに10人以上が転院したという。(同)

 

 

(コメント)

感染者は全国で下げ止まりから反転しはじめた。

 

おそらく変異型の影響ではないかと推察される。

厚生労働省のアドバイザリーボードでの資料によると、3月2日時点の全国変異株の確認状況は都道府県でみると偏りがあり、さらに注目すべきは東京が一番多くないというものだ。

多い順に並べると、埼玉(38人)、兵庫(36人)、新潟(29人)、東京(14人)、大阪(9人)、神奈川(9人)、静岡(7人)、福島(5人)、・・・で首都圏では千葉はゼロである。

 

全国に感染者が確認されているが、地域がまばらで、いかにも検査が十分行われているとは言えない状況だ。

確認されたのは英国型が大多数である。英国型は感染力が強いことから、実態はかなりあるのではないかと思われる。