歴史が面白い268

令和3年3月10日

  <3月10日>

国産ワクチン開発を支援。政府は国内のワクチン開発を担う製薬会社や研究機関の支援に乗り出す。アジアに臨床研究と治験のネットワークを構築し、開発費用も一部負担する。新型コロナウイルス対応ではワクチンの海外依存による接種の遅れが指摘されている。中長期的な供給体制の整備を急ぐ。

日本も高度成長期までは「ワクチン先進国」といわれた。研究開始から実用化に時間を要することや人口減少で投資が縮小していた。3種混合ワクチン(MMRワクチン)や子宮けいがんワクチンによる健康被害の訴訟も一因になった。

新型コロナで国産ワクチンの治験に入っているのは塩野義製薬創薬ベンチャーの「アンジェス」に限られる。(日本経済新聞3月11日)

 

変異型345人感染確認厚生労働省は10日、変異したウイルスが9日までに21都府県で検出されたとの集計結果を発表した。感染者数は国内271人、空港検疫74人で計345人となった。

厚労省によると、報告数が最も多いのは大阪62人、次いで埼玉41人、兵庫38人、新潟32人となっている。(同)

 

感染対応で協調 欧米に新条約案。WHOが新型コロナウイルスパンデミックを宣言してから11日で1年を迎える。すでに死者数260万人超を出したコロナをめぐっては、WHOや発生源をとされる中国の初動の遅れへの批判がくすぶる。欧米諸国では感染症の円滑な情報共有などを目的とした新条約を求める声が強まっている。

新条約が議論される背景には、中国とWHOに対する根強い不信感がある。欧米では中国が新型コロナの発生初期に情報を隠したことで各国の対応が遅れて世界的な拡大につながったと認識しており、多国間で情報の開示などを求める枠組みが必要だとの主張が強まっている。

新条約については中国やロシアの抵抗が予想される。ただ、政治専門サイトポリティコによると新興国ではチリがWHO改革に賛同しているといい、欧米諸国は新興国などを巻き込んで議論を深めていく方針とみられる。(同)

 

テレワーク、2月後半実施率 都内企業59%に低下。東京都が実施した都内企業のテレワーク状況調査によると、2月後半の実施率は59%で2月前半から6ポイント低下した。従業員300人以上の企業だと78%、30~99人だと48%で、規模が小さいほど低い傾向があった。(同)

 

ブラジル変異型猛威。ブラジルで新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。感染力が強いとされる変異ウイルスが全国に広がり、最近は1日あたりの感染者数が米国よりも多い7万~8万人で推移する。1月中旬からワクチン接種が始まったが、転売目当てとみられるワクチンの「空打ち」も横行している。

感染拡大は、2月中旬のカーニバルが一因とされる。公式イベントは中止されたが、秘密裏にパーティが行われ、連休を利用した旅行も相次いだ。「ブラジル型」と呼ばれる変異ウイルスも猛威を振るう。「感染力は従来型の3倍」(保健相)との分析もある。

ワクチン接種も適切に行われているとは言い難い。各地で「空打ち」のニュースが相次ぎ、SNSには、医療従事者らが空の注射器を腕に当てたり、「押し子」を押していなかったりする動画が拡散している。(読売新聞3月11日)

 

伊で露製ワクチン生産へ。ANS通信などイタリアメディアは9日、ロシア製の新型コロナウイルスのワクチン「スプートニックV」の生産が、今年7月にもイタリア国内の工場で始まると報じた。EU域内での生産は初めて。EUはスプートニクVを承認していないが、欧州薬品庁は4日に審査を開始したと発表しており、生産は承認を見据えた動くとなる。

EU加盟国では、欧米製ワクチンの調達の遅れから、スプートニクVの独自調達を目指す国が出始めている。ハンガリーは既に承認し、クロアチアも露政府と交渉を始めた。

EU非加盟国では、既にスプートニクVの調達が進む。小国サンマリノは2月下旬に調達を開始した。バルカン諸国では、ワクチンを共同購入・分配する国際的枠組み「COVAX」を通じた供給時期が見通せず、セルビア北マケドニアモンテネグロボスニア・ヘルツェゴビナの4か国が調達に踏み切った。(同)

 

重いアレルギー8人厚生労働省は10日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた医療従事者8人が、重いアレルギー症状のアナフィラキシーとして報告されたと発表した。国内でこの症状の報告は計25人で、今回初めて男性の事例が報告された。この日までに接種を受けたのは14万8915人で、うち35人は2回目の接種を受けた。

河野行政・規制改革相は10日の衆院内閣委員会で、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの国内での接種について、重いアレルギー症状のアナフィラキシーが「欧米の状況と比べると数が多いように思う」と述べた。厚生労働省によると、米国では100万回当たり約5件、英国は同約20件となっている。(同)

 

(コメント)

ワクチンのアレルギー反応が累計で35件となった。

河野大臣も「多い」と国会の質問に答えている。

100万回当たりの件数が米国で5件、英国で20件だという。

ちなみに日本を計算すると235件で桁が1桁も2桁も違う。

まだ打ち始めたばかりだが、14万件の実績だからそれなりの傾向はつかめるはずだ。

やはり体格のいい欧米人と同じ量を打つのは多すぎるのではないか。

健康的な医療従事者が対象でこの結果だから高齢者ではとんでもない結果が出るのではないか。注射器を工夫して7回打てるなどといっているが、量を少なくして7回、8回打つのでもいいかなと思うがどうだろう。