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令和3年3月19日

  <3月19日>

変異型、自治体苦心の対策。各地の自治体が感染力が強いとされる新型コロナの変異ウイルスへの危機感を強めている。神戸市は検査装置を倍増し、埼玉県は変異ウイルス感染者向けの専用病床を確保した。ただ、陽性の検体から抽出して変異の有無を調べる「スクリーニング検査」では、東京都や大阪府は国が定める40%の水準に達するめどは現時点では立っていない。自治体の対応がもたつけば、緊急事態宣言の全面解除の経済活動に影響しかねない。(日本経済新聞3月20日)

 

イベント人数制限 4都県 1万人に緩和へ加藤勝信官房長官は19日の記者会見で、新型コロナウイルスの緊急事態宣言を解除する1都3県に関し、大規模イベントの人数制限を1万人に緩和する方針を示した。宣言中は5000人が上限だった。今夏の東京五輪パラリンピックに向け感染状況をみながら段階的に緩める。(同)

 

ファイザー、年20億回超へ新型コロナウイルスワクチンの増産が本格化してきた。米ファイザー・独ピオンテックは欧州工場の本格稼働を受け年間ワクチン供給能力を2021年中に20億回超分(従来は13億回分)に増やす。米モデルナも22年中に生産能力を14億回分まで引き上げる。各社のワクチン生産増強を受け米国は5月から全成人への接種を始めるほか、日本も6月末までに1億回分の供給を受ける。(同)

 

クラスター発生 高齢者施設最多。高齢者施設で新型コロナウイルスクラスター発生が相次いでいる。1月の緊急事態宣言以降、発生件数は480件を超えて飲食店の3倍超。感染対策と施設運営の両立を迫られる現場は疲弊し、利用減による経営への打撃も深刻だ。宣言は期限の21日で全面解除されるが、引き続き警戒が欠かせない。

厚生労働省によると、3月15日時点で全国で発生したクラスター5491件のうち、高齢者施設は1131件と2割を占めた。飲食店(1002件)を上回って最多だ。2度目の緊急事態宣言(1月8日)以降でみると、1月13日~3月15日に発生したクラターは計1504件。うち高齢者施設が485件で全体の3割を占め、医療機関(308件)や企業(223件)、飲食店(142件)を大きく引き離した。

国はクラスターの発生を防ごうと、3月末までに約3万の高齢者施設でPCR検査を実施する方針だ。(同)

 

欧州、変異型で第3波。欧州で新型コロナの変異ウイルスで感染「第3波」が起きている。フランスは18日、パリなどでの4週間の外出制限を発表、イタリアも15日から多くの地域でロックダウンを始めた。感染力の強い英国型などが広がり、ワクチンの接種が追い付いていない。「現状は感染『第3波』と思われる」。カステックス仏首相は18日の記者会見で表明した。「感染力や毒性が強い英国型が仏国内の新規感染の4分の3を占めている」と説明した。(同)

 

アストラゼネカ接種再開。英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの接種後に血栓ができた症例について、EUの欧州医薬品庁(EMA)は18日、「因果関係は認められず、ワクチンは安全だ」と表明した。これを受け、フランスやドイツ、イタリアは、見合わせていた接種を19日から再開。スペインも24日の再開を決めた。

EMAは域外の専門家とも連携した分析を踏まえ、「感染による重症化を防ぐ利点は、副反応のリスクを上回る」と改めて強調した。報告された血栓の事例数は一般に起きる割合より少なく、製造ロットや工場にも問題はみられなかったという。ただ、ワクチンが血栓を引き起こした可能性を完全には排除しきれない「まれな症例」もあるといい、検証を続ける。(朝日新聞3月20日)

 

コロナ一定条件で自動的に対策強化新型コロナウイルス対応で、一定の条件を満たせば自動的に対策を強める「サーキットブレーカー」の導入を専門家が訴えている。感染再拡大に備えるもので、政府の分科会で近く検討を本格化させる。ただ、導入は政治判断の余地を狭めることにつながり、政府内には慎重意見も多い。

「2回目の緊急事態宣言を発出せざるをえなかった理由は、いわゆる『サーキットブレーカー』が効かなかったということだ」。宣言解除が決まった直後の18日の菅義偉首相の記者会見。同席した分科会の尾身茂会長は指摘した。(同)

 

 

(コメント)

欧州で変異ウイルスによる第3波が起きている。

日本でも徐々に感染者が増えており昨年の同時期のような状態だ。

日本で増えれば第4波となる。

気がかりは高齢者施設のクラスターだ。

1月以降では高齢者施設のクラスターが増えているという。

昨年の欧州の医療崩壊は高齢者施設のクラスター発生が大きな理由だ。

 

PCR検査を約3万の施設に3月中に行うというが、対応が遅い。

今までさんざん言われてきたのにやっと腰を上げたというところだ。

施設で感染が始まれば逃げ場がない。さらに医療現場が逼迫するとすぐには入院できず、施設待機になることもある。そうなると病院のように防御が劣る施設では感染がさらに拡大する。

 

ワクチン接種ももっと早く対応すべきだった。4月から始まる高齢者向けの接種では施設を優先すべきだ。

ここが第4波となるかどうかの大きなカギを握るのではないか。