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令和3年4月1日

  <4月1日>

「まん延防止」大阪・兵庫・宮城。政府は1日の新型コロナウイルス対策本部で、大阪・兵庫・宮城の1府2県に緊急事態宣言に準じる措置を取る「まん延防止等重点措置」を適用すると決めた。期間は4月5日から大型連休後の5月5日までの1カ月間とする。

飲食店の営業時間の短縮を主な対策とし、午後8時までに前倒しするよう要請する。要請にこたえた店舗に一律で協力金を支給してきた仕組みを改め、事業規模別に金額を変える。大企業なら1日最大20万円を上限に売上高の減少額の4割、中小企業なら売上高に応じ4万円~10万円を支給する。確定申告書など売上高を証明する書類の提出を求める。(日本経済新聞4月2日)

 

国内接種100万回超す新型コロナウイルスのワクチンの日本での接種回数が累計100万回を超えた。先行する医療従事者に続き、12日からは高齢者の接種も始まる。

優先的に接種する480万人の医療従事者が打ち終わるのは、早くても5月になる見通しだ。(同)

 

大阪、時短緩和で感染拡大。吉村洋文知事は1日、時短徹底のため大阪市内に約6万店ある飲食店すべてを府として見回る考えを示した。

2月末で緊急事態宣言が解除された大阪府だが、3月1日に56人だった新規感染者数は3月31日には10倍の599人に急拡大した。新規感染者の増加は大阪市外から始まった。宣言解除によって府全域への時短要請が大阪市内を除き終了し、店舗が通常通りの営業に戻った市外で感染者が増加。人口10万人当たりの1週間感染者数は1か月で3.83人(3月1日時点)から22.36人(同31日)になった。

宣言解除後に閉店時間が午後8時から同9時に緩和された大阪市内にも3月から人出が戻り始める。

感染の拡大の急拡大の背景について大阪府は、若い世代の行動範囲の広さがあるとみている。健康医療部は「緊急事態宣言が解除され、卒業旅行や卒業関係の飲み会などに参加した人の感染が増えている」と説明。全体の感染者に占める10~30代の割合をみると、3月3~16日は36.3%だったが、17~30日は51.5%まで上昇した。(同)

 

大阪市聖火リレー中止大阪市で14日に予定されている東京五輪聖火リレーについて、大阪府の吉村洋文知事は1日、中止する意向を示し「府の実行委員会で近く正式に決定し、大会組織委員会に伝える」と述べた。組織委員会自治体の意向を尊重する考えで、大阪市内のリレーは中止となる見通しだ。(同)

 

コロナ検査拡充要請厚生労働省は1日、新型コロナウイルスの検査体制の強化を都道府県に要請した。感染者が過去最大のさらに2倍程度増えることを想定し、4月中に体制を構築するよう求めた。より簡易な高原検査などの方法を組み合わせて効率的な検査体制をめざす。全国のPCR検査能力は現在、1日最大17万5000件。これまで1日の検査実績は最大で10万人だった。

 

韓国、接種証明アプリ。韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は1日、ワクチンを接種済みであることを示すデジタル証明書を発行するスマートフォン用アプリを月内に公開すると発表した。海外渡航時の「ワクチンパスポート」として活用するほか、国内での利用も想定する。(同)

 

コロナ再拡大 我慢の春。重点措置の適用で都道府県知事は、市町村などの特定地域を指定した上で時短営業の要請や命令が可能となる。今回大使用となる大阪市兵庫県の神戸、西宮、芦屋、尼崎の各市、宮城県仙台市の計6市では、営業時間が現状の午後9時から同8時までに前倒しされる見通しで、飲食店は対応を迫られる。(同)

 

「第3波超える拡大 警戒」。都は1日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開き、週平均の新規感染者数が3週連続で増加していたことなどを報告した。専門家は前週に続いて「『第3波』を超える感染拡大が危惧される」と、引き続き危機感を示し、変異株への警戒を続ける必要性を指摘した。

国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は、増加の比率がさらに上がれば、「都内の新規感染者数は4週間後に1日約650人になる」と指摘。「『第3波』を超える感染拡大が懸念される」として、ただちに対策を強化することが必要との見方を示した。(朝日新聞4月2日)

 

 

(コメント)

大阪などにまん延防止措置が出された。

東京に先行する大阪の状況を見るために、

大阪府のコロナ対策本部の資料をあたってみた。

感染急拡大の要因の一つに大阪市外から市内への感染の広がりがあり、それを裏付けるデータが時系列にグラフ化されていた。

緊急事態宣言解除の解放感が時短営業が要請されていなかった市外から現れたようだ。さらに3月の卒業や企業の歓送迎会の時期と重なりとくに若者の感染が拡大した。

 

大阪の今後の対策でキーとなるのが、市の全飲食店見回りだ。

大阪府の同対策本部資料によると、「見回り隊」と称して、

・「アクリル板等の設置」・「CO2センサーの設置(換気の徹底)」・「消毒液の設置(手指消毒の徹底)」・「マスク会食の徹底」等ーを確認して回り、遵守できていないところは是正を依頼する、ということを実施するようだ。

 

府の専門家の意見欄では、飲食店のマスク会食の徹底を今回のポイントにあげているが、マスクをとった手についたウイルスの除菌のために消毒液をいろいろの場所におくなどコメントする専門家もいた。

 

第4波となるとやることは同じであるが、細かくなってくる。行動の細部まで介入してくる。