歴史が面白い293

令和3年4月4日

  <4月4日>

変異型検査「4割目標」難路。政府は変異した新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ようやく検査の強化に動き始めた。通常のPCR検査で陽性だった患者から抽出して変異型かどうかを調べる割合を40%まで高めようとしているが、体制作りは容易ではない。(日本経済新聞社4月5日)

 

きょうから配送 まず5万人分。12日から始まる高齢者に対する新型コロナウイルスワクチンの接種に向け、ワクチンの配送が5日から始まる。対象となる3600万人のうち、5日の週には約5万人分を国から都道府県に配る。大型連休前後にかけて配送量を増やしていき、5月以降の本格接種に備える。(同)

 

第3波 死者7400人。国内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は、「第3波」の昨年11月以降で7400人を超え、死者全体の8割を占める。高齢者施設での集団感染が「第2波」までの5倍に増え、医療機関では3倍に増えた。大都市では死者の過半数がこうした場所で感染していた。流行が抑えられないまま爆発的に感染が広がり、死者が急増した。(朝日新聞4月5日)

 

高齢者施設対策 置き去り。高齢者施設での感染拡大が抑えられなかった新型コロナ流行の「第3波」。検査体制や病床の確保も後手に回り、死者の急増を招いた。

東京都内の高齢者施設のグループホームに入所する女性(90)が1月上旬に発熱し、コロナ陽性がわかった。持病もあり入院先を探したがみつからず、施設にとどまった。全室個室だが、女性の感染が判明するまで、入所者は食堂に集まって食事をしていた。認知症があり、マスクを着けていられない人も多い。2週間ほどで、18人中15人の入所者と職員2人のクラスターが発生した。

1週間ほどの間に5人の入院先を探したが、入院できたのは2人だった。

高齢者は感染すると重症化しやすいが、1月は各地の病院のベッドに余裕がなく、持病があっても入院できない事例が増えた。「隔離してみとるだけでいいいから受けてほしいと言われた。だがピーク時にはすべての依頼に応えられなかった」(埼玉医大総合医療センター感染症内科医 岡秀昭教授)(同)

 

 

(コメント)

第3波の死者が7400人となったという。

それならばということで、世界と日本のここのところの状況をみてみたい。

新聞記載の毎日の死者数累計値から単月を計算し、月別の推移を作ってみた。

 

日本では、感染が拡大したのは12月からで、12月から3月までで7000人を超えている。 1月が最大で2259人、2月も2147人と2000人を超えている。

 

世界で見ても1月が最大で2月、3月と減少しているが、フランス、イタリアでは3月にリバウンドしている。変異株の影響だ。

日本と世界の比較を見ると、人口10万人あたりで見ても日本の死者がけた違いに少ないことがわかる。

 

 

  新型コロナウイルスによる死者     
           (人)
  12月単月 1月単月 2月単月 3月単月 12月~3月
世界 345,717 414,861 305,513 278,397 1,344,488
米国 75,445 97,121 72,555 39,002 284,123
英国 14,315 33,120 17,162 3,973 68,570
フランス 12,098 11,498 9,735 9,754 43,085
ドイツ 16,924 23,875 12,987 6,297 60,083
イタリア 18,700 14,675 9,228 11,372 53,975
日本 1,339 2,259 2,147 1,279 7,024
           
  人口10万人あたりの新型コロナウイルスによる死者  
           (人)
  12月単月 1月単月 2月単月 3月単月 12月~3月
世界 4.41 5.29 3.90 3.55 17.16
米国 22.93 29.52 22.05 11.85 86.36
英国 21.21 49.07 25.43 5.89 101.59
フランス 18.58 17.66 14.95 14.98 66.18
ドイツ 20.27 28.59 15.55 7.54 71.96
イタリア 30.91 24.26 15.25 18.8 89.21
日本 1.06 1.78 1.69 1.01 5.54