令和3年4月9日
<3月9日>
東京・京都・沖縄「まん延防止」。政府は9日の新型コロナウイルス対策本部で、東京・京都・沖縄の3都府県で緊急事態宣言に準じる措置を取る「まん延防止等重点措置」を適用すると決めた。12日からで、京都と沖縄は5月5日、東京は同11日までとする。すでに実施中の大阪、兵庫、宮城を含め対象が6都府県に広がる。
東京都は23区と武蔵野、立川、八王子、町田、調布、府中の6市、京都府が京都市、沖縄県は那覇市など沖縄本島の9市を対象とする。(日本経済新聞4月10日)
出生数、世界で急減。コドモが生まれる数(出生数)が世界で急減している。新型コロナウイルスで経済状況や将来への不安が広がったとみられ、コロナ禍の影響が測れる昨年12月から今年1月、多くの国で出生数は10~20%落ち込んだ。世界全体でこの流れが定着すれば、持続的な成長への足かせになる。
日本の少子化も一層進む。1月の出生数は前年同月比14%減の6万3742人。(同)
ワクチン副作用 発熱 高齢者少なく。米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを接種後に起きる副作用の割合が高齢者は少ないとの中間報告を厚生労働省研究班がまとめた。2回目接種後に38%の高水準で起きる発熱が65歳以上では9%にとどまった。発熱は接種翌日が多く、研究班は翌日は仕事などを休めるようにする備えを求めた。死亡は7日時点で6人。死因は出血性脳卒中4件、急性心不全1件、溺死1件で、いずれもワクチンとの因果関係は評価不能とした。(同)
大阪、夜の人出2割減。新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言に準じる措置をとる「まん延防止等重点措置」が東京都など3都府県に12日から適用される。飲食店の営業時間を午後8時までとする時短要請は、5日に先行適用された大阪府で夜の外出を2割減らしている。(同)
国内感染50万人超。国内の新型コロナウイルス感染者は9日、全国で3日連続となる3千人超の感染者が確認され、累計で50万人を超えた。
感染者は2月初めに40万人に達してから約2カ月で10万人増える早いペースが続き、東京でも増加傾向を示している。(同)
変異型の退院基準緩和。厚生労働省は変異した新型コロナウイルスに感染し入院した患者の退院基準を従来型と同じ内容に緩和した。一部自治体が「PCR検査で2回陰性」という厳格な条件をやめる独自運用を始めていた。病床逼迫を懸念する自治体の動きを国が追認した。(同)
(コメント)
東京が大阪を追いかけるように感染が拡大していく。
この流れで「まん延防止」が出された。
感染拡大をみる有力な指標の一つにPCR検査の陽性率がある。
急に検査数を意図的に増やさないかぎり、
これが高まると市中で感染拡大が起きているといえる。
大阪と東京の陽性率の推移をみて、感染者の動向を探ってみた。
日付 陽性率(7日平均) 新規感染者数(当日)
大阪 東京 大阪 東京
4/1 3.6% 4.2% 616人 475人
4/2 4.2 4.2 612 440
4/3 4.8 4.2 666 446
4/4 5.5 4.2 593 355
4/5 5.8 4.4 341 249
4/6 6.3 4.6 719 399
4/7 7.1 4.6 878 555
4/8 8.3 4.8 905 545
4/9 9.0 5.0 883 537
大阪の陽性率の上昇が4月に入って凄まじい。
それに従って感染者も急増している。
東京も足元なだらかに上昇しているので、感染者の増加はこれから本番のようだ。
なお、WHOは陽性率は5%未満を推奨している。