歴史が面白い330

令和3年5月11日

  <5月11日>

接種担い手 民間に活路新型コロナウイルスのワクチン集団接種のため、自治体が民間企業に医師や看護師の紹介・派遣を委託する動きが広がっている。会場の人手不足に対応するためで、各地では歯科医や研修医への協力要請も相次ぐ。政府が7月末の完了をめざす高齢者向け接種を円滑に進める体制づくりが急務だ。

市区町村にとって短期間に多数の医師・看護師を集めるのは難題だ。自治体のワクチン接種計画では12万人の医師・看護師が必要とされるが、現在接種に臨んでいるのは4万人程度とみられる。

厚生労働省の調査でも、集団接種の特設会場を設ける自治体で「看護師が充足している」と回答したのは約3割(3月25日時点)にとどまる。(日本経済新聞5月12日)

 

受付業務など民間委託発表岸信夫防衛相は11日の記者会見で、国による新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場の運営に関し、業務の一部を民間企業に委託すると発表した。対象は民間看護師の派遣や受付、接種記録の管理などで、3社が計36億円で受注した。(同)

 

大阪、最多55人死亡。国内で11日、新たに6千人超の新型コロナウイルス感染者が報告された。大阪府は11日、新型コロナウイルスに感染した55人が死亡したと発表した。1日に判明した死者数として最多を更新した。(同)

 

「1日100万回」開業医の壁新型コロナウイルスのワクチン接種で、集団接種の現場では開業医の協力が十分に得られていない。地元医師会が「通常診療に影響が出る」として後ろ向きだからだ。自治体が費用を負担し、業務委託で医師を確保せざるを得ない背景になっている。(同)

 

ブラジルで「社会実験」中国ワクチン接種97%。中国がワクチン外交として提供を呼びかける中国製の新型コロナウイルスワクチンに新興国が注目している。サンパウロ州が2月に始めた社会実験「プロジェクトS」では、人口4万5644人のセハナ市で18歳以上全員を対象にワクチンを接種する。4月11日には2回目の接種が終わった。接種率は97.7%に達する。接種したのは中国の製薬会社、シノバック・バイオテック製のワクチンだ。ブラジルやチリでの調査では有効性が50%程度とされ、90%を超える米ファイザーやモデルナに比べ低いが、欧米製を確保できない新興国にとって背に腹は代えられない。(同)

 

治療受けず死亡 3~4月で76人。新型コロナに感染したが治療を受けずに死亡した人が全国で3月に29人、4月に47人いたことがわかった。救急搬送の行き先となる医療機関が決まらず、現場に1時間以上滞在したケースも相次いでいる。立憲民主党岡本充功氏の質問主意書に、政府が11日に答弁書閣議決定都道府県別では東京で3月に10人、4月に9人▽大阪で3月1人、4月15人▽埼玉で3月1人、4月3人▽千葉で3月2人、4月2人ーなどだった。

また、救急隊が現場に1時間以上滞在した事案は、4月19日からの1週間で、大阪市で225件、横浜市で34件、さいたま市で19件、千葉市で26件あった。(朝日新聞5月12日)

 

(コメント)

新型コロナに感染したが治療を受けず死亡した人が全国で3月、4月の2か月で76人いたという。

先日の大阪の場合の記事では、5月10日までに17人であったが、5月に入って1人増えたようだ。

東京では2か月で19人という。すると東京、大阪以外に41人いたことになる。

これは全国的に医療崩壊といえる事態があったことになる。

 

全国的に変異株の感染拡大か続いているとすると、地域的に柔軟に受け入れなど連携を取らないと悲劇はさらに拡大する。いまでも行われていると思うが、さらに地域医療機関の協力が不可欠である。

今、国はワクチン接種で大規模接種会場を設営し、医師や看護師を確保しようとしている。

これも大切だが今火事が燃えているところがある。そこをすぐに消さないといけない。

武漢で作ったような簡易ベットのある病院をすぐに用意すべきではないか。