歴史が面白い333

令和3年5月14日

  <5月14日>

変異型急増で方針転換。政府は14日、新型コロナウイルスに対応する緊急事態宣言に北海道、岡山、広島の3道県を追加した。当初は宣言に準じる「まん延防止等重点措置」に5県を加える案を示したが、感染力の強い変異ウイルスの急拡大を懸念する専門家の意見を受けて方針転換した。16日から宣言は9、重点措置は10の計19都道府県が対象になる。(日本経済新聞5月15日)

 

検査、1日最大77万件に厚生労働省は14日、新型コロナウイルス検査を緊急時に1日最大77万2000件実施する整備計画を発表した。このうちPCR検査の能力は厚労省が把握する現状20万1000件から、44万8000件へと2倍以上に増える。迅速に結果がわかる抗原検査も組み合わせることで、効率的な検査態勢を目指す。(同)

 

民間PCR 1日12.5万件新型コロナウイルスのPCR検査を手がける民間事業者が検査能力を引き上げる。大手6事業者の能力は7月に1日12万5千件超と4月末の2.4倍になる見通し。東京五輪の選手団や関係者のための需要増などを見込む。安全な大会の実現を民間事業者が支える。(同)

 

担い手不足「在庫」1000万回分新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り政策上の目詰まりが見えてきた。欧州から日本国内に届いているものの、配送や接種に至っていない在庫のワクチンの量は1000万回分を超える。接種会場の拡充や接種の担い手確保など早期の目詰まり解消が急務だ。(同)

 

妊婦にワクチン「メリットが上回る」。妊婦に対する新型コロナウイルスのワクチンの接種について、日本産婦人科学会などが提言をまとめた。中長期的な副反応については今後も情報収集する必要があるとしたうえで、「現時点では世界的に接種のメリットがリスクを上回ると考えられる」とした。(朝日新聞5月15日)

 

死亡で発見 感染96人。自宅や高齢者施設などにいた人が亡くなり、警察が事件性の確認などの対応をした事案のうち、4月中に新型コロナウイルスへの感染が確認された人は16都道府県で96人いたことが警察庁の取材でわかった。3月の31人から3倍以上に増えており、背景に「第4波」の感染拡大があるとみられる。(同)

 

変異株への危機感 背景。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域が広がった。その背景には、変異ウイルスの全国的な拡大がある。新規感染者数が極めて速い速度で増加しているのが特徴だ。14日朝に開かれた政府分科会のメンバーの一人は「(拡大理由の)一番は変異株への危機感。今までの経験が通じない印象だ」と話した。感染力が強く、飲酒を伴う会食を中心とした従来の対策では、思うような効果が得られない恐れがある。(同)

 

ファイザーと遜色なく新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は米モデルナ製と英アストラゼネカ製の承認の可否を近く判断する方向だ。国内では米ファイザーと独ビオンテックが共同で開発したワクチンが最初に承認されて接種が進む。有効性などに大きな差はなく、接種を急ぐ必要がある。(日本経済新聞5月15日)

 

 

(コメント)

妊婦にワクチンを接種することについて、日本産科婦人科学会から提言が出された。

・中長期的な副反応については今後も情報収集する必要があるとしたうえで、

・現時点では世界的に接種のメリットがリスクを上回る。

・念のために妊娠12週まではの人は接種を避ける。

としている。

 

詳細な提言内容を確認すると、

「・・COVID-19ワクチンは、現時点で妊婦に対して短期的安全性を示す情報が出つつあるが、中・長期的な副反応や胎児および出生児への安全性に関しては今後の情報収集が必要である。現時点では世界的に摂取のメリットがリスクを上回ると考えられる。」

 

「流行拡大の現状を踏まえて、妊婦をワクチン接種対象から除外しない。特に人口当たりの感染者が多い地域では積極的な接種を考慮する。接種する場合には、産婦人科医は被接種者に、長期的な副反応は不明で、胎児及び出生児への安全性は確立していないことを事前に十分に説明する。同意を得た上で接種し、その後30分は院内で経過観察する。現時点でmRNAワクチンには催奇性や胎児胎盤障害を起こすという報告はないが、器官形成期(妊娠12週まで)は、偶発的な胎児異常の発生との識別に関する混乱を招く恐れがあるため、ワクチン接種は避ける。

・・」

としている。

 

ファイザー製も米国で「緊急使用許可(EUA)」で承認されており、長期の副反応は現時点では分からない。

日本も海外の例を踏まえて特例承認しており同様に分からないということだ。

こうなると事前に説明を受けるとして、どう判断するのだろうか。

よいくわからないので、慎重な人は避けるのではないだろうか。