令和3年5月23日
<5月23日>
接種予約 都市部で停滞。新型コロナウイルスワクチンの高齢者接種をめぐり、都市部を中心に一部で予約が停滞している。7月の完了に向けて接種の計画を前倒ししようとしても、受付や日程調整に対応できない市町村が目立つ。接種体制の強化が引き続き課題で、24日に始動する大規模接種会場で補完をめざす。
菅義偉首相は4月23日、高齢者接種の7月末終了を打ち出し、多くの自治体が計画の変更を迫られている。ファイザー製ワクチンでは1回目の接種から20日間あけて2回目を打つ。7月末までに終えるには1回目を7月上旬に接種しなければならない。打ち手は急には増やせないため、多くの自治体が予約分を一時的に絞る対応をとった。 (日本経済新聞5月24日)
ワクチン支援 駆け引き。新型コロナウイルスのワクチン支援を巡って米国や欧州、中国などの駆け引きが激しくなってきた。中国はワクチンの特許の一時放棄を支持する考えを示し、EUは24日からの首脳会議で途上国支援を討論する。自国でのコロナ対策の道筋が見えてきたなか、支援に積極的な姿勢を打ち出すことで「コロナ後」を見据えた影響力の確保を狙う。(同)
ロシア製欧州で苦戦。ロシアの新型コロナウイルスワクチンが欧州市場で苦戦している。ロシアは欧州への供給拡大をめざすがEUの使用承認が出ていない。ロシア製ワクチンの浸透を阻む直接の要因は、欧州医薬品庁(EMA)がスプートニクVへの評価を終えていないことにある。EMAは3月から審査を始め、まだ承認していない。EU加盟国は独自に使用承認を下せるが、オーストリアになどはスプートニクVがEMAの承認を得て信頼性が確保されるかどうか見極める姿勢だ。(同)
沖縄 感染者が前週の倍。23日から緊急事態宣言の対象に追加された沖縄県では156人の感染を確認し、前週の日曜(78人)から倍増した。北海道は605人で、5日連続で600人を超え、3日連続で全国最多の新規感染者数となった。富山県は64人で、これまでの最多を30人上回った。44人は射水市内の障碍者施設での感染だという。(朝日新聞5月24日)
東京ドーム接種会場に。プロ野球巨人の山口寿一オーナー=読売新聞グループ本社社長は23日、菅義偉首相と面会し、東京ドームを新型コロナのワクチン会場として無償提供する考えを伝えた。山口氏によると、8月をめどに設ける。文京区と新宿区の一般向けに1日千人程度。(同)
(コメント)
沖縄、北海道の感染急増が止まらない。
北海道に至っては、3日連続全国最多だ。
中心都市の那覇と札幌の感染が深刻で、クラスターも複数発生している。
もはやクラスター追跡で隔離では追いつかないだろう。
市中感染が進み、行動制限をかけるしか感染拡大はとめられない。
最近の都道府県別の1週間の感染者の推移(対10万人)みると、
4/27ー5/3 5/4-5/10 5/11-5/17
全国 29.82 29.56 33.11
北海道 26.30 43.81 70.17
東京 43.93 39.18 39.44
愛知 31.46 35.09 52.42
大阪 89.35 66.60 56.18
岡山 32.06 46.51 59.26
広島 17.48 32.45 52.00
沖縄 34.62 30.09 54.92
それにしてもこれが変異株の影響なのだろうか。
その割に東京がおとなしい。