令和3年5月24日
<5月24日>
緊急事態 延長を検討。政府は新型コロナウイルスに伴って東京都などに発令している緊急事態宣言に関し、31日までの期限を延長する検討に入った。感染状況や医療提供体制の改善が不十分なためで、週内にも専門家の意見を聞き、対象とする地域や延長の期間などを見極める。(日本経済新聞5月25日)
接種、医師問診が効率左右。国の新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターが24日開所した。国や自治体が接種スピードを上げるには医師による問診を円滑に進める体制が欠かせない。
防衛省は各自治体で始まっている接種状況を踏まえ、接種前の医師の問診がボトルネックになると分析していた。医師の数が足りず、問診に長蛇の列ができる事例が報告されていたためだ。そこで医官は問診にほぼ専念する体制とし、注射を打ったり、検温など問診以外の予診にあたったりするのは看護官や看護師の役割とした。会場内の案内は日本旅行など民間に委託した。問診にかかる時間として平均2分をめざす。
問診は医師、注射は看護師や歯科医師、予診票の確認はなどは薬剤師といった役割を決めた効率的な運用がカギになる。(同)
五輪入国「感染増は限定的」。東京五輪・パラリンピックを開催して海外から選手らが入国しても「東京都の感染者増加は限定的」とする推計を東京大学の経済学者がまとめた。会場に向かう人出など国内の人流が増える影響が圧倒的に大きく、「無観客開催など人流の抑制策が必要」と指摘した。(同)
J&J承認申請。米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は24日、新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を厚生労働省に申請した。日本政府と供給契約を結んでいないが「承認を得られれば2022年初から日本で供給を始める可能性がある」と説明している。
ワクチンは「ウイルスベクター」と呼ぶタイプ。接種は1回で済む。冷凍ではなく、摂氏2~8度で輸送・保管できる利点もある。(同)
武漢研究者、19年秋通院か。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは23日、中国武漢のウイルス研究所の研究者3人が2019年11月に病院で治療が必要になるほど体調を崩していたことが、未公開の米情報機関の報告書で明らかになったと報じた。(同)
複数ワクチン併用 治験。フィリピン政府が、異なる製薬会社の新型コロナウイルスワクチンを併用する臨床試験(治験)を6月にも始めることが、24日わかった。
同国では種類により調達のペースに差がある。このためワクチンを組み合わせて問題がないかを調べることで、接種を速める狙いがある。(同)
接種増へ高齢者支援カギ。国の新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が24日、東京と大阪で始まった。初日はおおむね順調にすすんだものの、インターネット予約や会場へのアクセスで家族のサポートを必要とした人も目立った。高齢者の接種を7月末に完了する目標を実現するには、国や自治体による支援の充実がカギとなる。(同)
河北博文 日本医療機能評価機構理事長。「(緊急性の低い)慢性疾患患者の管理は、診療所が病院より割安な診療報酬で引き受け、患者が診療所に向かうようにする。病院は急性期病院に限定し、病院数を現状の約8200から3500前後に減らす。1病院により多くの職員が集約し機能も向上する。」(同)
都内でインド型クラスター。都は、30~40歳代の男性5人がインド型の「L452R」変異ウイルスに集団感染したと発表した。都内でインド型のクラスターが確認されるのは初めてという。(読売新聞5月25日)
感染対策 接種後も必要。国内で接種される新型コロナウイルスワクチンが、米ファイザー製と米モデルナ製の2種類になった。両ワクチンで免疫がつく高い効果が期待できるのは2回目終了の2週間後。1回目では効果が出にくく、2回終えても20人に1人は十分な免疫はつかない。国島広之・聖マリアンナ医科大教授(感染症学)は、「多くの人が2回接種を終えるまで、接種者でも距離を保つなど予防策を続けることが大切」と話す。(同)
歯科医師に接種協力要請。新型コロナウイルスワクチンの接種を巡り、小池知事は24日、都内の歯科医師たちと都庁で面会し、都が設置する大規模接種会場での協力などを要請した。この日は、呼びかけで集まったという歯科医師の有志19人が小池知事を訪問。
都は21日に日本歯科医師会や都歯科医師会にも接種への協力を要請。都によると、築地市場跡地に設置される都独自の接種会場や、区市町村の接種会場などで歯科医師に加わってもらうことを想定しているという。(同)
英 非感染者リスク実験。欧州各国で、新型コロナウイルスに感染していない検査証明を持つ大勢の人を集め、スポーツ観戦やコンサートに参加した場合の感染リスクなどを調べる実験が行われている。感染対策に伴う規制でスポーツ、イベント業界が深刻な打撃を受けているなか、集めたデータを社会・経済活動の段階的な正常化に生かす狙いだが、反対意見も出ている。(同)
(コメント)
インド型変異株のクラスターが都内で初めて確認された。
確認されたのは、南インドへの渡航歴のある感染者と同居している5人だ。
3人は回復したが、2人は入院しているが重症ではないとのこと。
ただし30代、40代で皆若い。
都内では5人を含め、18人出ているという。
全国では時点が古いが、5月10日で70例(検疫で66例、国内4例)である。
検査も整っていないので実態はわからない。
ワクチンで感染が減少した英国では、5月20日の時点でインド株の感染が急増しているという。
これにより、夏までに経済を再開させたいジョンソン首相の計画に影響する可能性もあるという。
気になるのは、インド株は、日本人に多い白血球の型による免疫が効きにくいとの報告もある。
政府の分科会もインド株の感染拡大の懸念を言っている。
またまたネガティブな情報に気を使う必要が出てきた。
これも感染が続く限り次々と強力な変異株が出てくることになる。
感染が収まるしかない。