歴史が面白い378

令和3年6月28日

  <6月28日>

迫る五輪「第5波」どう防ぐ。7月4日投開票の東京都議選新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」の中での選挙戦となる。3度目の緊急事態宣言は解除されたものの、感染状況や医療提供体制は予断を許さず、コロナ対策の切り札とされるワクチン接種も道半ばだ。五輪開幕が迫る中、コロナの「第5波」を防ぐことが都政の喫緊の課題となる。(日本経済新聞6月29日)

 

「切り札」職域接種 急停止。若者を含む現役世代のワクチン接種は、現時点では職域接種が一番の切り札だ。しかし、職域接種の申請数はワクチンの確保量を大幅に上回る勢いで、政府は新規の受け付け中止に追い込まれた。再開のめどは立っておらず、政府には痛い誤算となった。

政府は23日、職域接種に使う米モデルナ製ワクチンが配送量の上限に達したとして、申請受け付けの一時中止に踏み切った。職域接種の配送量は3300万回分でいったん区切る。(読売新聞6月29日)

 

変異ウイルス世界で拡大。世界で新型コロナウイルスの感染が再拡大する懸念が高まっている。アジアやロシアなどでインド型(デルタ株)が広がる一方、中南米ではペルーやブラジルを起源とするウイルスが拡大している。感染力が強い変異ウイルスに対し、各国・地域はワクチン接種の促進とともに水際対策の強化に乗り出している。

インドネシアでは新規感染者数が連日のように過去最多を更新しており、感染が沈静化しつつあったロシアや南アフリカでも急拡大している。多くの国ではデルタ株が要因だとみられている。

世界の新規感染者の4割を占める中南米地域では、ペルーを起源とする「ラムダ株」が拡大している。WHOは「感染力が高く、抗体に対する抵抗力がある可能性がある」と指摘した。ペルーでは新規感染の80%以上がラムダ株だとしている。南米では依然としてブラジル発の「ガンマ株」も広がっているほか、ブラジルではデルタ株による死者も出るなど、複数の変異株が各国で入り乱れている状況だ。(日本経済新聞6月29日夕刊)

 

 

 

(コメント)

東京五輪を前にして、反転に転じた感染者数を抑え込み、

「第5波」をどう防ぐかと苦慮している現状だが、

五輪はさらに新しい感染を運んできそうだ。

世界各国で流行している変異ウイルスだ。

インドを起源とする「デルタ株」と南米ペルーを起源とする「ラムダ株」だ。

「デルタ株」は北半球を中心に流行しており、日本にも入ってきて英国を起源とする「アルファ株」にとって替わろうとしている。

問題は「ラムダ株」だ。

こちらは厚生労働省の懸念される変異株、注目すべき変異株にもあげられていない今のノーマーク株だ。最凶と恐れられており、ワクチン効果が20%程度低減する可能性があると指摘されている。

これらが五輪で全世界から東京に持ち込まれる可能性がある。

大変に事態になるかもしれない。

 

参考ー厚生労働省の変異株の分類はつぎのとおり。

懸念される変異株

 アルファ株  イギリスを起源とする

 ベータ株   同南アフリカ

 ガンマ株   同ブラジル

 デルタ株   同インド

注目すべき変異株

 イプシロン株  同米国

 シータ株    同フィリピン

 カッパ株    同インド

分類にない

 ラムダ株    同ペルー