令和3年7月1日
<7月1日>
感染「ステージ4」続く。東京都は1日、新型コロナウイルスの感染者が新たに673人確認されたと発表した。10万人あたり直近1週間の新規感染者の合計(約26.3人)は前日に続き「ステージ4(感染爆発)」の水準となり、政府や都は東京五輪を前に感染再拡大への警戒を強める。ただ高齢者の感染減少で重症者は抑制されており、専門家からはワクチン効果を指摘する声も出ている。
都が1日に開いたモニタリング会議では、現状の感染ペースが続くと4週間後の28日には新規感染者が1043人になるとの試算が示された。
イングランド公衆衛生庁(PHE)などによると、ファイザー製の発症予防効果は2回接種の場合、英国型(アルファ株)で93.4%、インド型(デルタ株)は87.9%。入院予防効果はどちらに対しても95%程度ある。ただし1回接種だけでは、発症予防効果が英国型で49.2%、インド型で33.2%になる。
変異型は感染力が強まる場合がある。英国の諮問委員会の試算によると、インド型の感染力は英国型より約5割強く、ワクチンの効果が弱まる可能性もある。英エジンバラ大学などの報告では、ファイザー製2回接種後の感染予防効果は、英国型では92%だがインド型は79%に低下するという。(日本経済新聞7月2日)
感染「4週間後1000人超」。東京都は1日、新型コロナウイルスの感染状況を分析するモニタリング会議を開き、現状の感染ペースが続くと4週間後の28日には1日あたりの新規感染者が1000人を超えるとの試算を示した。専門家は「繁華街の夜間の滞留人口を早期に抑える必要がある」と警鐘を鳴らしている。(同)
海外選手団が続々と入国。東京五輪の開幕まで20日余りとなった1日、羽田空港と成田空港で海外選手団の入国が本格化した。内閣官房によると、1日だけで100人以上が来日し、4日までに約400人が入国する見通し。(同)
(コメント)
日本の感染は若者中心で、重症化は抑えられているという。
それは高齢者へのワクチンの効果だという論調だが、それはタイムラグの問題を見ないとわからない。
若者から高齢者への感染というこれまでの流れになるかどうかわかるのはこれからだ。
6月の死者数が感染者数に比べ多いのが計算して分かった。
定期的に計算している6月の各国の致死率だ。
6月単月の致死率 6月までの累計致死率 5月単月の致死率
世界 3.46% 2.17% 1.90%
米国 2.56 1.80 1.98
英国 0.12 2.68 0.41
フランス 1.55 1.91 6.91
ドイツ 5.11 2.43 1.88
イタリア 3.47 2.99 2.66
日本 3.25 1.85 1.83
死者数は減少しているが、それ以上に感染者数が先行して減少しているのだ。
日本が20年5月累計で5.39%となって以来高い。しかしその時の死者数は900人で、6月単月では1724人となっている。
日本の感染者数や死者数は欧州先進国並みになっており、決して日本が感染が抑えられているという状況にはない。
ちなみに、6月単月の欧州先進国の死者数は
英国 347人、フランス 1668人、ドイツ 2437人、
イタリア 1496人
である。