歴史が面白い385

令和3年7月5日

  <7月5日>

まん延防止 延長へ調整。政府は新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」に関し、11日の期限を延長する調整に入った。感染が再拡大している東京や埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象として想定する。専門家の意見を踏まえて8日にも決める。(日本経済新聞7月6日)

 

ワクチン予約、相次ぐ停止新型コロナウイルスワクチンの需給の逼迫緩和に官民が動き始めた。厚生労働省は5日、医療機関で余った分の融通拡大を決めた。最初の融通先から別の施設にも小分けできるようにする。自治体の接種を優先するため職場接種の申請分を取り下げる企業も出てきた。全体の供給ペースを変えるのは難しいため、まずは在庫の偏りやミスマッチの解消が急務になる。(同)

 

英、コロナと共生探る。英国が、新型コロナウイルスの存在を前提とした新しい生活様式を模索する方針を明らかにした。感染者は増えるものの、ワクチン接種が順調に進んだことで死者や重症者の数が抑えられているためだ。接種が進むシンガポール政府もコロナとの共生を視野に入れようとしている。インドネシアなどは感染拡大で医療体制が逼迫しており、接種率で明暗が分かれる形となっている。

ジョンソン英首相は4日「パンデミックは終わっておらず、感染者は今後数週間増え続けるだろう」と強調。「ウイルスとの共生を学びはじめると同時に、コロナのリスクを慎重に管理しなければならない」と述べた。

ワクチン接種が進んだ国では、コロナ禍前の生活への復帰を探る動きが出ている。バイデン米大統領独立記念日の4日「われわれは新型コロナの世界的大流行とそれに伴う孤立、痛み、恐怖、喪失の暗闇から脱しつつある」と述べた。(同)

 

国税収 コロナ禍でも最大財務省が5日発表した2020年度の国の一般会計の税収は、前年度比4.1%増の60兆8218億円で、コロナ禍にもかかわらず2年ぶりに過去最高を更新した。消費税率を19年10月に10%に引き上げた効果が年間を4通して反映されたほか、自動車や電機などの輸出企業の業績が改善し、法人税収も堅調に伸びた。(読売新聞7月6日)

 

主な国・地域での新型コロナウイルスの感染状況(読売新聞7月5日)

アジア諸国を抽出した

             感染者            死者

  インドネシア    231万3829人     6万1140人

  フィリピン     144万1746      2万5192

  日本         80万7721      1万4867

  マレーシア      78万5039        5579

  タイ         28万9233        2276

  韓国         16万 795        2028

  中国本土        9万1869        4636

  シンガポール      6万2617          36

  ベトナム        2万 261          86

  台湾          1万5061         689

  香港          1万1943         211

 

 

(コメント)

英国がコロナと共生していくと宣言した。

19日に予定されているロックダウンの解除を念頭にしているが、

コロナ対策における世界の大きな流れを変えるキッカケになりそうだ。

 

英国は足元、感染は1日2万人を超え再拡大の様相を示しているが、4日の死者数は15人にとどまり入院者も増えていない。

成人の64%が2回目のワクチン接種を終えており、ワクチンが重症化や入院のリスクを減らしているという。

これを機にロックダウンという手段はとらないということだ。

ロックダウンはその効果が一部で疑問視されているが、経済へのダメージは甚大だ。

決別するのは賛成だ。

これに米国やシンガポールも続くだろう。

 

一方、接種率が1割程度のインドネシアは過去最多の感染者、死者を出しており、医療提供体制も崩壊の危機にある。

医療体制が崩壊するのは避けなければならないので様々な行動制限をかけている。

今後、ワクチン接種率とロックダウンをはじめとした行動制限策がセットで語られる流れとなりそうだ。