歴史が面白い398

令和3年7月18日

  <7月18日>

病院外死亡51人 第4波の警鐘新型コロナウイルス感染症の「第4波」に見舞われ、この春に緊急事態宣言が相次いで出た10都道府県で、少なくとも51人が自宅や宿泊療養施設で亡くなっていた。自治体に朝日新聞が取材した。感染の急拡大で医療が逼迫し、十分な治療を受ける前の段階で、命が失われていた。専門家は「感染力がさらに強い変異株が広がる『第5波』でも、同様の事態は起こりうる」と警告する。

道府県で死者が確認され、最も多かったのは大阪府の19人。次いで兵庫県の15人、北海道の7人だった。大阪府では4月、感染者が激増。療養者は5月上旬に2万人を超えた。病床が逼迫し、入院できた人の割合を示す入院率は一時、10%を下回った。関西では英国で見つかった変異株(アルファ株)が急速に広がっており、大阪府の担当者は「第3波までと比べ、爆発的に感染者が増えた」と振り返る。

朝日新聞7月19日)

 

(コメント)

第4波のときに、病院に入院できず、自宅や療養施設で亡くなった人が51人いたという。

そのうち大阪が19人、兵庫が15人といずれも関西圏だ。

この直接の原因は変異ウイルスの英国株(アルファ株)の流行だが、脆弱な医療提供体制のもと「第3波」の緊急事態宣言の解除を急いだためだとも言われている。

東京は宣言の延長と英国株の流行を免れたおかげでこの死者はなかった。

 

今まさに変異株はデルタ株の大流行の手前である。

緊急事態宣言は出され移動の制限はかけられたことはよかったが、今回は五輪がある。

東京五輪で世界中から選手団と関係者が集まってくる。南米からも選手団は来る。当地で猛威を振るっているラムダ株も持ち込まれるかもしれない。

何としても感染を抑えて、病院に入れず亡くなる事態は避けなければならない。

これは遺族としては残念でたまらない。

 

 

自治体接種「巡航速度」探る新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、国と自治体の間で接種ペースの調整が課題となっている。政府は足元で1日140万回程度と見込む接種ペースを、120万回を目安に調整するよう自治体に求めている。予約を絞る自治体も出てきた。秋の接種完了の実現には、ワクチンの供給と接種のペースを調整し、自治体に必要なワクチンが届くように体制を見直していく必要がある。

7月以降は国から自治体への米ファイザー製ワクチンの供給量は減っている。2週間単位で配送するワクチンを1日分にならしてみると、6月下旬は約133万回で7月からは約91万回へと3割少なくなった。8月以降は約83万回程度に減る見通し。

日本経済新聞7月19日)

 

英コロナ規制 全面解除。英国の人口の大半を占めるイングランドで19日、新型コロナウイルス対策の規制が解除される。ワクチン接種が進み死者や重症者が減り、英政府はウイルスとの共生戦略を進める。足元では感染者が1日5万人を超え、国内でも賛否が割れている。周辺国では警戒感も出ている。

1月のピーク時は、英国の1日の感染者は6万人を超え、死者は1820人に達していた。だが、17日時点の死者は41人と当時ほどは増えておらず、入院患者数も4万人近かったピーク時の1割程度にとどまる。(日本経済新聞7月19日)