歴史が面白い400

令和3年7月20日

  <7月20日>

モデルナ5000万回分追加厚生労働省は20日、早ければ2022年初めにも米モデルナと武田薬品工業から新型コロナウイルスワクチン5000万回分の追加供給を受ける契約を結んだと発表した。モデルナは3回目の追加接種(ブースター接種)用や変異ウイルスに対応したワクチンを開発中で、承認されればこのワクチンの供給を受けることも可能という。田村憲久厚生労働相は「ブースターを念頭に置く」と記者団に語った。「新たに変異株の対応のワクチンができた場合には、この枠の中で確保する」と強調した。

菅義偉首相は5月の記者会見で、22年分のワクチン確保については「米モデルナや米ノババックスと合計2億回分の供給を受けることを前提に協議を進めている」と語った。田村氏は7月20日、ノババックス社との交渉に関して「これからだ。いろんな議論はさせていただいている」と述べた。(日本経済新聞7月21日)

 

(コメント)

唐突にノババックス社のワクチンの話が出てきた感がある。

モデルナと合わせて2億回分ならノババックスは1億5千万回になる。

ノババックスの名は5月の菅首相の会見で出ていた。

ワクチンはまだ承認されいおらず、7~9月期に各国・地域で緊急使用許可など承認申請を始めるようだ。

 

このワクチンは「組み換えたんぱく質ワクチン」と呼ばれるタイプで、ファイザー製やモデルナ製と異なるタイプだ。

新型コロナのウイルスの表面にある「スパイク」たんぱく質だけ合成したものを接種して、免疫システムを刺激し、本当の感染に備えるものだ。

同様のタイプは、B型肝炎ワクチンや子宮頸がん予防のためのHIVワクチンで実用化され、季節性インフルエンザワクチンでも使われている。

治験では90%の有効性が確認されており、ファイザー製やモデルナ製よりやや低い。

 

なぜ、今ノババックスなのかはわからないが、

モデルナとノババックスの両社ともそのパートナーには武田薬品工業がいる。

日本での治験の結果があるのかもしれない。

組み換えたんぱく質ワクチンの問題、今開発中の国産ワクチンの問題等、全部議論をオーブンにして決めてもらいたい。

 

 

 

抗体カクテル薬、供給限定的厚生労働省は20日、新型コロナウイルス感染症の「抗体カクテル療法」について入院患者に限ると都道府県に通知した。自宅やホテル、高齢者施設の療養者は対象としない。世界的に供給量が限られるため、製造販売元の中外製薬から国が買い上げ、医療機関に無償で配分する。

抗体カクテル療法は厚労省が19日に特例承認した。「カシリビマブ」「イムデビマブ」の2種類の抗体を点滴で投与する。重症化を抑える効果が期待されている。臨床試験(治験)では入院や死亡のリスクが7割減った。(日本経済新聞7月21日)

 

インドワクチン 見えぬ輸出再開。日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国による外交・安全保障政策の枠組み「Quad(クアッド)」が公約した新興国発展途上国へのインド製ワクチンの供給計画に影が差している。生産を担うインド政府が自国への供給を優先し、輸出再開の見通しが立たないためだ。中国・ロシアの存在感が高まる可能性がある。(日本経済新聞7月21日)

 

東京の感染「2週間後 過去最多に」。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は20日、日本テレビの報道番組で、東京都の1日の新規感染者数について、8月第1週には過去最多の3千人近くまで増加するとの見通しを示した。それに伴い、医療逼迫が起きる可能性も「極めて高い」とした。(朝日新聞7月21日)