歴史が面白い403

令和3年7月23日

  <7月23日>

米航空、コロナ下初の黒字。米航空大手の業績が急回復している。22日に出そろったアメリカン航空など大手3社の2021年4~6月期決算は、合計の純利益が2億3700万ドル(約260億円、前年同期は94億ドルの最終赤字)と、新型コロナウイルス下に入った20年1~3月期以降で初めて黒字になった。ワクチン普及で米国内線の需要増が回復をけん引した。変異ウイルスの拡大が懸念されるなか、国際線や法人需要の動向が持続的な回復の焦点になる。(日本経済新聞7月24日)

 

(コメント)

米国の航空会社は早々と黒字に転じたようだ。

やはりワクチン接種とそれに伴う移動の自由が大きい。

我が国のJALとANAはどうだろうか。

 

4~6期の決算報告はまだされていなかった。

2021年3月期の数字は予想通り大幅な赤字である。

           JAl      ANA

売上高       4812億円   7286億円

当期純利益    △2866億円  △4046億円

 

ANAは今期の予想も公表しており

売上高      13800億円 (2020年3月  19742億円)

当期純利益       35億円 (同          276億円)

 

 予想の前提としてワクチン接種の効果として、人々の移動が回復することを挙げている。

一方、JALは先行き不透明として今期の予想はしていない。

ただし、収益のイメージとして、内外の売り上げの水準と黒字化水準を図示している。

それによると、国内水準だけでコロナ前の80%回復すれば黒字化するようだ。

ANAは、売上高の対コロナ前(2020年3月)で70%となり、35億円の黒字となる。

JAL、ANAとも売上高が70%~80%程度回復しないと黒字化しないらしい。

移動の制約を大きく受ける企業である航空業の業績は気になるところだ。

 

 

 

第5波 渦中の開幕。東京都では新型コロナウイルスの感染が急拡大し、「第5波」の到来が鮮明な中での五輪開幕となった。感染力が強い変異株(デルタ株)への置き換わりが進み、医療従事者は警戒を強めている。(朝日新聞7月24日)

 

コロナと急患 追われる医療。29ある東京五輪の指定病院の一つ、横浜労災病院横浜市港北区)は、新型コロナウイルス感染症熱中症の急増に対応しながら、五輪関係者の治療も請け負うことになっている。

新型コロナや熱中症の対応に追われている時に、五輪関係者の受け入れを頼まれたらどうするか。救急災害医療部長の中森知毅医師(57)は、「一般市民と優先度は同じ。一分一秒を争う人から先に治療する」と話す。五輪関係者を優先しない趣旨の覚書を、大会組織委員会との間で交わしているという。(朝日新聞7月24日)