歴史が面白い413

令和3年8月2日

  <8月2日>

入院対象、重症者ら重点。政府は2日、首相官邸新型コロナウイルスの医療提供体制に関する関係閣僚会議を開いた。入院の対象を重症化リスクがある人とする方針を固めた。それ以外は自宅療養を基本とする。これまではリスクの高い人を中心に幅広く入院するのが原則だった。

菅義偉首相は重症者と重症化リスクの高い人に関し「確実に入院できるように必要な病床を確保する」と表明。「それ以外は自宅での療養を基本とし、症状が悪くなればすぐに入院できる体制を整備する」と話した。

家庭の事情などで自宅療養できない場合に限り宿泊施設を利用してもらう体制に改める。

首相は「抗体カクテル療法」を入院患者以外も使用できるようにする方針も示した。

日本経済新聞8月3日)

重症化見極め困難新型コロナウイルス感染者の入院を重症者らに限る方針が、2日に開かれた関係閣僚会議で決まった。政府は病床逼迫の緩和を狙うが、医療現場からは「入院が必要な患者の見極めが難しい」と困惑の声も上がる。

感染が急拡大する東京都では2日、自宅療養者が1万2161人となり、1か月で10倍以上に急増した。さらに自宅療養者が増えることが予想される。在宅医やオンライン診療に対応する医師が不足する恐れもあるが、厚生労働省幹部は「地域の実情に合わせて必要な対応をしてもらいたい」と述べるにとどめた。(読売新聞8月3日)

 

 

(コメント)

感染拡大でとうとう入院制限が公に政府から示された。

対象が重症者らである。

判断する医師や保健所は大変な判断だが、重症でない中等症の重いところでは酸素投与が必要というレベルもある。

自宅でどうするのかと思ってしまう。

このままだと東京で1日で1万人になるという試算もある。

すると医師不足で自宅は放置されるという事態か。

これに対して厚労省の幹部は現地で必要な対応をしてもらいたい、という。

どこかで聞いたことばだ。

自分のことは自分で守ることしかないが、デルタ株は空気感染をする水痘並みの感染力だと米CDCはいっている。

また、エレベーターで感染するともいわれている。

空気感染並みならそうだろう。

自宅でこもるしかない。

 

「再生産数」宣言後も上昇。国内で4回目の緊急事態宣言が出て3週間たったも新型コロナウイルスの感染者の増加が続いている。感染拡大の目安となる「実効再生産数」は東京都内で1.4台に達し、年明けの第3波を上回る勢いだ。感染力の強いインド型(デルタ型)が広がるうえ、過去の宣言後と違い人出の減少も鈍い。政府は2日、患者の急増に対応し、入院は重症者や重症化リスクの高い人を中心とする方針を決めた。

この数字が1を下回らないと新規感染者は減少しない。仮に1.4のまま推移すると、今は都内で1日3千人程度なのが8月下旬に1万人を超える可能性がある。

CDCの内部文書によると、免疫のない集団で1人の感染者が何人にうつすかを示す「基本再生産数」はデルタ型で平均5~9。空気感染する水痘(みずぼうそう)と同程度だ。季節性インフルエンザの1.3、従来の新型コロナの2.1~3.2よりはるかに高い。(日本経済新聞8月3日)

 

ワクチン不足 職場接種遅れも。企業の従業員や家族を対象にした職場接種で、ワクチン不足の影響が一部で出ている。日本IBMはワクチンが供給されず7月中旬から予定していた接種をまだ始められていない。職場接種は現役世代への接種拡大に向けて始まったものの、米モデルナ製ワクチンの供給が計画に比べて遅れており、接種のスピードを落とす企業もある。(日本経済新聞8月3日)

 

五輪開幕「自粛率」上昇。4回目の緊急事態宣言が発令されている東京都で、都民が外出を控える程度を示す「自粛率」が、東京五輪の開幕後に上昇し、自粛傾向がみられることが、読売新聞と国立情報学研究所の水野貴之准教授(計算社会科学)の分析でわかった。「ステイホーム観戦」が進んでいた可能性がある。ただ、今年1月に比べると自粛の程度は低く、「緩み」が懸念される。(読売新聞8月3日)

 

 

 

デルタ株猛威 各国苦悩新型コロナウイルスのインド由来の変異ウイルス「デルタ株」が、感染拡大をほぼ抑え込んできた中国を含め、各国で猛威を振るっている。従来の防疫対策が通用しない強い感染力に、各国はこれまでの戦略の見直しを迫られかねない。(読売新聞8月3日)