令和3年8月9日
<8月9日>
帰省・旅行 自粛を要請。菅義偉首相は9日、長崎市内で記者会見し、新型コロナウイルス対策で不要不急の外出や帰省・旅行を控えるよう要請した。「今週からお盆の時期を迎える」と触れたうえで「かつてない感染拡大が続いている中で極めて大事な時期だ」と述べた。(日本経済新聞8月10日)
(コメント)
お盆を控え帰省・旅行の自粛と不要不急の外出も控えるようにとの要請があった。
高齢者のワクチン接種もほぼ終わった状況である。
当初ワクチン接種が感染の切り札と言われていた時期があった。
それなのにそれには少しも触れられないで自粛要請があった。
不要不急の旅行は避けるべきかについて、インテージリサーチが7月末から8月初旬で全国約1万人に調査した。
「不要不急な旅行は避けるべき」は42.8%
「県をまたぐ移動は避ける」は34.1%
「マスク消毒すれば問題ない」は12.2%
「特に問題ない」は3.8%だった。
これによると、帰省などは76.9%が避けるべきとしているのに対し、
マスクなど注意すれば問題なしとするのは16.0%となる。
ワクチンしているので帰省先の両親は問題がないと考えているのだろう。
問題は不要不急の外出である。
どこまでが不要不急なのかである。
もちろん自分で決めるのだが、そもそも退職者にとって厄介だ。
普段行くところは宣言下では先方から来るなと言われている。
すると行くところは食品などの買い出し以外は、普通に考えれば不要不急になる。
そう考えると自分の存在自体が不要不急ではないか、と思ってしまう。
不要不急という言葉はかつて戦時下にも使われており、
たとえば不要不急な鉄道路線だと認定された鉄道は廃線に追い込まれている。
いやな言葉である。
.
ワクチン接種、1億回超。菅義偉首相は9日、新型コロナウイルスワクチンの国内接種回数が同日までに1億回を超えたと明らかにした。政府は8月下旬に全国民のうち4割で2回接種を完了する目標を掲げる。高齢者への接種にメドがつき、40~50歳代や若年層への浸透を急ぐ。
「アワー・ワールド・イン・データ」によると、8日までに英国は69%、フランスで65%、米国は58%で少なくとも1回接種した。日本で1億回を超えても50%には届かない。加速するため首相が掲げた1日100万回を上回り、150万回ほどのペースで接種している。(日本経済新聞8月10日)
ワクチン誤情報拡散。新型コロナウイルスワクチンを否定する投稿がSNS(交流サイト)で広がっている。日本経済新聞の調べでは、ワクチンが不妊につながるというツイッター上への投稿が1月から7カ月間で約11万件あった。その半数の5万件超がわずか29人の投稿が発端だった。誤情報の拡散は感染防止に向けたワクチン接種の足かせになりかねない。(日本経済新聞8月10日)