令和3年8月26日
<8月26日>
コロナ検査 拡充急務。新型コロナウイルスはワクチン接種を終えた人も感染し、さらに他人に感染させる可能性があることが分かってきた。さらなる感染拡大を防ぐには検査体制を拡充し、ワクチン未接種の人に加え、接種済みの人も積極的に受けられるようにする必要がある。
ワクチンには重症化や死亡を防ぐ効果があるが、感染は100%は防げないため、接種後でも「ブレークスルー(突破)感染」が起こる。
イスラエル保健省などは2回目の接種完了が早いほど感染予防効果が下がりやすいと分析している。
イスラエルでは感染者が急増し、未接種者を中心に死者も増えている。
ブレークスルー感染の中でもインド型(デルタ型)では、未接種での感染と同程度までウイルスが増殖するし、他人にうつすリスクがあるとの報告が米疾病対策センター(CDC)など海外の研究機関から相次いでいる。
(日本経済新聞8月27日)
臨時医療施設 都に開設要望。都北多摩南部保健医療圏内にある武蔵野市などの6市長が26日、都に対し臨時医療施設の開設を求める要望をした。
要望では、都の大規模なスポーツ施設を活用するなどして、「野戦病院」的な施設や酸素ステーション、抗体カクテル療法を行える施設などを早急に設けるよう求めている。
(朝日新聞8月27日)
(コメント)
イスラエルの感染急増がとまらない。
8月26日の感染者数は速報によると1万人を超えている。
1月のピーク時と並んだようだが超えようとする勢いだ。
人口が約900万人だから日本の13分の1。
日本でいうと13万人の感染者数だ。
ワクチン先進国だがインド型(デルタ型)の感染拡大がとまらないのだ。
どうやらワクチンの感染予防効果はすぐに薄れるようだ。
重症化予防効果はあるとされているが、まだそうか明らかになっていない。
そうなるとインフルエンザのように、ワクチンは毎年打ち、
予防効果は限定的であるということになる。
ワクチンだけではコロナ対策の切り札とはならないようだ。
今喫緊の課題は、やはり重症化させないように軽症者に治療を受けさせること、
医師の治療だ。
多摩の6市長が都に大規模な臨時医療施設の開設を要望した。
酸素ステーションではあまりに規模が小さく、十分な治療も受けられない。
早急な対応が求められる。(了)
子から親 感染拡大懸念。小中高校などの夏休み明けの新学期を前に、新型コロナウイルスが子どもを介して親に広がる懸念が強まっている。従来は親が子にうつすことが多かった。夏休みを延長して臨時休校とする自治体が相次ぐなか、12歳以上の子どもや教職員へのワクチン接種を進めて校内での感染拡大を防ぐ取り組みも出てきた。
(日本経済新聞8月27日)
療養施設、医療担う。新型コロナウイルスの感染拡大で病床が逼迫するなか、各自治体が宿泊療養施設の機能強化を急いでいる。軽症者の回復を支える従来の役割に加え、臨時の医療機関として抗体カクテル療法を活用する動きも出始めた。医療提供の一翼を担う取り組みだが、運営には医師らの確保が欠かせず、人材の集約や適切な配置が課題だ。(日本経済新聞8月27日)
東京 感染者潜在と指摘。新型コロナウイルスに対応する緊急事態宣言の東京都で、繁華街の滞留人口がお盆明け以降に急増したことが26日、都のモニタリング会議で報告された。今月の中旬には宣言前の1週間と比べ29.1%減となったが、25日までの1週間では16.5%減まで緩んだ。
会議で報告された1週間平均の感染者数は、25日時点で4388人と前週の95%と減少に転じた。ただ、検査の陽性率(週平均)は20.7%と高止まりし、専門家は検査を迅速に受けられないことで、報告されている感染者以外にも「多数の感染者が潜在している可能性がある」と指摘した。(朝日新聞8月27日)
新学期 迫られる感染対策。政府は、新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べる「抗原検査」の簡易キットを、新学期に入った9月上旬から全国の幼稚園と小中学校に配る方針だ。教職員や子どもの感染をいち早く見つけるのが狙いだ。専門家は、PCR検査より「擬陽性」や「偽陰性」が出やすいとして、使い方に注意が必要だとする。(朝日新聞8月27日)
コロナ破綻 2000社に迫る。新型コロナウイルスの感染拡大による企業の経営破綻(倒産)が計2千社に迫っている。政府の手厚い資金繰り支援策で、コロナ関連以外も含めた倒産件数全体は歴史的な低水準だが、飲食・宿泊など一部業種の苦境は長期化している。一時的に延命している企業も多く、「倒産予備軍」が蓄積している可能性もある。(朝日新聞8月27日)
若年層2割弱「接種しない」。新型コロナウイルスワクチンを「接種しない」と答えた若年層は2割弱ー。26日に開かれた都のモニタリング会議で、そんなアンケート結果が公表された。ワクチンの認識が、年代によって異なることが浮き彫りになった。
(朝日新聞8月27日)
モデルナ製に金属?混入。米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンへの異物混入が報告され、一部の接種が見合わせると厚生労働省は26日未明に発表した。異物は金属とみられるという。現段階で健康被害など、安全性の懸念に関する報告はないとしている。
異物はモデルナ社で調査している。厚労省幹部は「磁石に反応する物質で金属。製造過程で入ったとみられる」との見方を示した。別の幹部は「(筋肉注射なので)血管が詰まるというリスクは低い。健康リスクはそれほど大きくない」と説明している。
接種を見合わせるのは、同じ製造工程でつくった約160万回分。
(朝日新聞8月27日)