歴史が面白い457

令和3年9月15日

  <9月15日>

コロナ「空気感染」対策を。国内の感染症の専門家など科学者有志が国に対し、新型コロナウイルスは「空気感染する」と言い換えるように求めている。厚生労働省は従来、接触感染や飛沫感染のほか、3密の環境などで漂う飛沫の微粒子による「エアロゾル感染」などでうつるとしていたが、分かりにくく危機感が浸透しないとみる。換気の徹底や不織布マスクの着用などを呼びかけている。

東北大学の本堂毅准教授ら約30人以上の科学者が8月中旬、内閣官房厚生労働省などに声明文を送った。新型コロナの感染経路について「空気感染が主」とし、「不織布マスクなどは対策に有効だがウレタンマスクでは不十分と市民に周知すべきだ」と指摘した。十分な換気を可能にするため、冷暖房効果を維持しやすい「熱交換換気」などの活用も検討すべきだとした。

日本経済新聞9月16日)

 

 

(コメント)

東北大の本堂准教授ら約30人の科学者が政府に提言した。

原文をみると、政府にはコロナ対策に対し最近手詰まり感があるが、

まだやるべきことをやっていないという書き出しで始まる。

 

デルタ株の感染力の強さは海外でも実証化されている。

おたふく風邪水ぼうそう並みという。

まさに空気感染だ。

そう考えれば、従来の3密対策では緩いと言わざるを得ない。

ここが日本の行政の弱いところだが、

一度決めた3密対策の見直しがすぐにはできない。

 

空気感染ならウレタンマスクはだめだし、飲食店のアクリル板も簡単にすり抜ける。

換気である。

そうなると、焼き肉店は優等生らしい。

電車の換気もいい。

 

昨年密室のライブハウスで感染者が大量に出たことからもわかる。

夏でも感染拡大が起きたのは、外気との換気がない密室のクーラーの影響もあるという。

秋は換気はできるが、問題は冬である。

「熱交換換気」を推奨しているが家庭では簡単にすぐには対応できない。

しかし、人の集まるところには今からでも対応すべきだ。(了)

 

 

抗体カクテル 体制づくり急務新型コロナウイルスの軽症者らの重症化を防ぐ「抗体カクテル療法」を早期に投与する体制づくりが急務となっている。菅義偉首相は15日、在宅での使用を認めるよう厚生労働省に指示したと述べた。しかし、冬場の感染「第6波」を見据えて医療の逼迫を回避するには、臨時医療施設に軽症者らを集めて投与するなど、より効率的な手法の拡大が欠かせない。

日本経済新聞9月16日)

 

「隠れ陽性」市中で増加新型コロナウイルスの感染に気づかず、社会生活を送る「隠れ陽性」が増えている。東京都が繁華街などで行う無料検査で直近の数値が7月上旬の12倍まで上昇した。行政検査が追いつかず、民間検査の活用も進んでいないことが背景にある。ワクチン接種完了後に感染する「ブレークスルー感染」もあり、無症状者の把握は不可欠。経済の正常化に向け、検査体制の拡充とワクチン接種を両輪で進めることが求められる。

9月5日までの1週間の陽性率は0.64%で、人口10万人あたりで640人になる。ほぼすべてが無症状者とみられる。

感染の疑いがある人や濃厚接触者を対象にした都の行政検査で直近1週間で要請が明らかになったのは人口10万人あたりで62.5人(14日時点)だった。モニタリング検査で判明した陽性者はこの10倍で、感染に気づかないまま普段通りに生活する無症状者が多いことをうかがわせる。

日本経済新聞9月16日)

 

 

ワクチン浮遊物 溶ければ使用可。米ファイザーの日本法人は15日、同社の新型コロナウイルスワクチンにまれに含まれる白色の浮遊物について、接種前に生理食塩水で希釈して溶けた場合は使用しても問題ないと明らかにした。溶解せず残った場合は使用せず、別の瓶に入ったワクチンを使うように定めている。国内では5日までに約2500万瓶を供給し、希釈後も溶けずに残った浮遊物が95瓶で見つかった。

日本経済新聞9月16日)

 

コロナ死 勤務先を提訴。夫の勤務先が新型コロナウイルス対策を怠ったために家庭で感染が広がり、夫とその母親が命を落としたとして、横浜市に住む妻ら遺族3人が夫の勤務先だった一般財団法人に対し、計約8700万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

(読売新聞9月16日)

 

英 ワクチン3回目に。英政府は14日、新型コロナウイルスのワクチンの有効性を維持させるため3回目の追加接種を来週から行うと発表した。

接種の対象は50歳以上の人や医療、介護の従事者などで、2回目の接種から半年が過ぎてから受ける。

(読売新聞9月16日)