令和3年9月16日
<9月16日>
東京の死者24人「第5波」で最多。新型コロナウイルスの国内感染者は16日、午後8時現在で新たに5705人が確認された。前週の木曜日(9日)と比べ、45%減った。死者は63人だった。東京都の新規感染者は831人で、前週の木曜の半数以下となり、前週の同じ曜日を25日連続で下回った。死者は24人で、1日の報告数としては、夏以降の「第5波」で最多だった。
(朝日新聞9月17日)
(コメント)
東京の死者が増えている。
都のモニタリング会議の資料で、
9月15日までの1週間と9月8日までの一週間で比べてみた。
9月15日まで 9月8日まで 増減
死亡数 117人 83人 +34人
うち40代 11人 8人 +3人
50代 16人 13人 +3人
60代 19人 20人 -1人
70代 71人 42人 +29人
70代の死亡が増えている。
これを見ると死亡者数は圧倒的に70代以降の高齢者だ。
自宅療養者の死亡を見てみると前週と変わらず9人で、
自宅療養が急増したことによる影響はなさそうだ。
新規感染者数、重症者数も全体でも高齢者でも減少している。
これといった説明はつかないが、高齢者でも一定数感染しており、
その層の死亡者が感染のピークを過ぎている今頃出ているということか。(了)
病床使用率 なお高水準。新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織は16日の会合で全国の感染状況を分析し、座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は「安定して減少してきている」と述べた。ただ、病床使用率は緊急事態宣言解除の目安である50%を9府県で上回り、「多くの地域で医療の厳しい局面が継続している」と警戒を呼びかけた。
(朝日新聞9月17日)
死者数 増加傾向続く。19都道府県に出ている緊急事態宣言について、政府は今月末の解除をめざしている。内閣官房によると、15日時点の病床使用率は解除の目安となる50%を10都道県が下回り、重症者用では50%以上は東京、神奈川、沖縄の3都県だけとなった。ただし、重症者数は減っている一方、死亡者は増加傾向にあり、ともにまだ高い水準にある。感染者数を十分に下げきらないまま緩和の方向にかじを切って大丈夫なのか。
(朝日新聞9月17日)
自宅療養者のケア 地域の医師ら対応。新型コロナウイルスに感染した自宅療養者をケアする取り組みが都内各地で始まっている。板橋区と練馬区は、保健所が担ってきた自宅療養者への対応を、区内の医師や薬剤師が担う態勢をとることを決めた。都内の新規感染者数は減少傾向だが、今後の「第6波」も念頭に、健康観察や電話診療、自宅に薬を届けることなどの対応を任せる。
(朝日新聞9月17日)