歴史が面白い471

令和3年9月29日

  <9月29日>

田辺三菱、来春にも申請田辺三菱製薬は世界初となる植物由来の新型コロナワクチンを日本に投入する計画を固めた。10月に国内で臨床試験(治験)を始め、2022年3月にも国に承認申請する。低コストで量産しやすく、変異ウイルスにも対応しやすい。

カナダ子会社のメディカゴがタバコ属の植物からワクチンをつくる技術の開発を進めている。植物にワクチンの遺伝子を組み込み、生育した葉からワクチン成分を抽出する。植物からヒト用ワクチンをつくる初の事例になる。

カナダ、英国や米国などで最終治験中で、重い副作用は確認されていない。

メディカゴは24年までにカナダと米国で約10億回分の生産能力を確保する。カナダ政府とは最大7600万回分の供給契約を結んでおり、同国では年内の実用化を目指す。日本でも需要に応じて国内生産を検討する。

日本経済新聞9月30日)

 

(コメント)

画期的なワクチンが開発された。

植物で生成された「VLP(ウイルス様粒子)」という物質を使う。

タバコ属の植物は成長が早く、4~6日後に収穫できる。

その後抽出、精製し5~6週間でワクチンができるという。

したがって変異株にもすばやく対応できる。

また、既存のワクチンは冷凍保存だが、これは冷蔵でよいため輸送工程のコストも減らせる。

なにより、安全性がいい。

遺伝子情報を持たないため体内でウイルスの増殖がない。(了)

 

 

 

 

 

 

コロナの飲み薬 塩野義、年内申請塩野義製薬は29日、最終段階の臨床試験(治験)を始めた新型コロナウイルス感染症の飲み薬について、2021年中の承認申請を目ざすと明らかにした。22年3月までに国内で100万人分を生産する。

塩野義製薬感染症を重点領域と定め、新型コロナウイルス向けでは飲み薬のほか、注射で接種するワクチンも開発中だ。鼻に噴霧するワクチンも2022年度から臨床試験(治験)を始める。

日本経済新聞9月30日)