令和3年10月1日
<10月1日>
飲食店、本格再開へ難路。1日に緊急事態宣言と「まん延防止等重点措置」がほぼ半年ぶりに全面解除され、営業を自粛していた企業で再開の動きが広がった。飲食店では予約が増え、客足が戻る兆しが出てきた。ただ、バイトを確保できず一部店舗の休業を余儀なくされる外食チェーンが相次ぐなど課題も多い。本格再開には難路が続く。
(日本経済新聞10月2日)
検査数 海外の1割以下。多少の感染者が出ても医療逼迫を防ぎ、経済活動を正常化させる「ウィズコロナ」の最低条件が検査体制の強化だ。無症状・軽症の「隠れ陽性者」が気付かぬうちに感染を広めないよう、すぐに検査して自宅などに隔離する当たり前の戦略がまだできていない。ワクチン接種で先行した海外は、接種後の「ブレークスルー感染」があると判断したことで、追加接種だけでなく、頻繁な検査を組み合わせる戦略にいち早くかじを切った。切り札は大量の無料検査だ。
(日本経済新聞10月2日)
にぎわう街角 緩み警戒。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が全面解除された1日、東京や大阪の繁華街は飲食店の再開に沸いた。ワクチン接種の進展などで新規陽性者は抑えられているが、人流の増加は感染再拡大の要因になる。コロナと共存する「新たな日常」が始まる中、密を避けるなど警戒は引き続き必要だ。
(日本経済新聞10月2日)
接種者、未接種者の35%。英オックスフォード大などは新型コロナウイルスワクチンを接種した後にデルタ型に感染した人が他人にうつすリスクの分析結果をまとめた。米ファイザー製ワクチンの場合、未接種者が感染して他人にうつすリスクの35%になるという。一定程度のリスクがあり、ワクチン接種済みでも検査徹底やマスク着用など感染対策が欠かせない。オックスフォード大学などのグループが、専門家の査読を受ける前の論文を9月29日に投稿した。
(日本経済新聞10月2日)
ワクチン異物「人的ミス」。武田薬品工業と米モデルナは1日、新型コロナウイルスワクチンに異物が混入していた問題で、原因は製造を委託していたスペイン企業の人的ミスにあったとの調査結果を発表した。瓶に蓋をする機器に部品を取り付ける際、設置ミスがあったという。精密測定器などを導入し再発防止に努める。
(日本経済新聞10月2日)
アストラゼネカ 国内でも血栓症疑い。英アストラゼネカ社製の新型コロナウイルスのワクチンを接種後、血小板の減少を伴う血栓症と疑われる事例があったと厚生労働省の専門家による部会が1日、公表した。海外では接種後にごくまれに血小板減少を伴う血栓症が報告されている。国内で見つかったのは初めて。8月3日~9月19日の接種4万904回のうち一件で48歳男性だった。入院したが回復しているという。部会は現時点で、因果関係は「情報不足のため評価できない」としたが、引き続き調べる。
(朝日新聞10月2日)
(コメント)
10月1日に厚生労働省の専門家による部会が開かれた。
モデルナ製では0件である。
同日の部会では死亡報告(9月12日まで)もあり、
ファイザー製 1157件 モデルナ製 33件
速報(9月13日~9月24日)
ファイザー製 41件 モデルナ製 2件
速報まで入れると全部で1233件だ。
(英アストラゼネカ製はゼロ)
国際的な基準(ブライトン分類)によると
ファイザー製 475件 モデルナ製 34件
全部で509件だ。
(英アストラゼネカ製はゼロ)
いずれも発生頻度において諸外国の例と比べても多くなく、
特段問題はないと評価されている。
ただ、ワクチン一般ではどうかという議論はない。
また、死亡については、ワクチンと死亡との因果関係について
認められないとするのが総数で8件だけで、あとは評価できないとしている。
評価できないとして調査を打ち切ってはいないが、どれだけ認められるかは不明だ。