令和3年10月9日
<10月9日>
~~#災害医療 感染症チーム。
#コロナ医療に災害経験。
#酒停止 限界の飲食店。
#縮む寿命 コロナの爪痕。~~
災害医療 感染症チーム。新型コロナウイルス感染症の対策を強化するため、厚生労働省は、大事故や災害が起きたときに活動する「災害派遣医療チーム(DMAT)の任務に感染症への対応を追加することを決めた。集団感染が起きた各地の現場に派遣され、成果を上げたことを踏まえた措置で、来年度、DMAT内に「感染症医療支援チーム(仮称)」を創設し、医師らを配置する。新型コロナ以外の感染症についても、機動的に対応する。
(読売新聞10月10日)
コロナ医療に災害経験。新型コロナウイルス感染症の出現で、昨年来、日本の医療現場は病床確保や患者の搬送調整に追われてきた。こうした混乱の中で、各地の災害現場で経験を積んだ「災害派遣医療チーム(DMAT)」はすでに全国250か所以上の施設で活動し、医療を支えてきた。
(読売新聞10月10日)
酒停止 限界の飲食店。沖縄県は5月23日の宣言発令後、酒類提供の停止要請などに応じない246店(9月24日時点)の一覧を県ホームページなどで公表した。一部の店が休業に転じるなどしたが、公表店は「酒が飲める店」としても受け止められた。
宣言の長期化で、沖縄の飲食店は疲弊していった。酒類提供の停止要請などに応じていないことを県が確認した店の数は、7月6日時点の194店が、8月4日には2倍超の470店に。呼応するように感染者は増え、7月上旬に2桁だった新規感染者数は8月25日に過去最多の809人に拡大した。
読売新聞の調べでは、「第5波」で宣言が出していた21都道府県のうち、命令を出したのは18都道府県。店名を公表したのは、このうち7道県で、11都府県は沖縄のような状況を懸念して非公表を選んだ。
(店名も公表・・北海道、宮城県、茨城県、群馬県、埼玉県、岡山県、沖縄県)
(読売新聞10月10日)
縮む寿命 コロナの爪痕。新型コロナウイルスの感染拡大によって、欧米で伸び続けてきた平均寿命が第2次大戦以来の大幅なマイナスとなる見通しとなった。
英オックスフォード大などのチームは人口統計データや新型コロナの死亡率などから、欧州27カ国とチリ、米国の2015~19年の傾向と、感染が拡大した20年の平均寿命を比べた。
女性は19年より順調に伸ばしたのはフィンランド(0.01歳)とデンマーク(0.07歳)、ノルウェー(0.18歳)だけ。残りはすべて低下した。多くの国は20年が15年よりも低く、過去5年の伸びが帳消しになっていた。
男性は20年に更新できたのはデンマーク(0.05歳)、ノルウェー(0.18歳)のもだった。
国別にみるとスペインやイタリアなどが第2次大戦以来最大のマイナス幅になる一方で、ノルウェーやデンマークなどの北欧の一部はマイナスを逃れた。
深刻だったのは米国だ。全29カ国で最も平均寿命が縮まった。女性が1.65歳、男性が2.23歳も短くなった。
今回の論文で日本は取り上げていない。厚生労働省によると、日本は20年も平均寿命が伸びている。女性が87.74歳、男性が81.64歳で、過去最高だった。新型コロナで亡くなる確率は女性が0.20%、男性が0.28%。がん、心疾患、脳血管疾患の3大死因で亡くなる確率は約半数だった。
(日本経済新聞10月10日)
(コメント)
世界中でコロナのせいで平均寿命が縮んだという。
特に米国の場合が深刻だ。
女性1.65歳、男性2.23歳だ。
単年度でこれだけの幅で悪化したのは驚きだ。
社会として大きな傷跡となったに違いない。
国として平均寿命が縮まるのは、国民に大きな負担がかかっていることの証である。
思い出すのはソ連の崩壊時の平均寿命の低下だ。
世界最高レベルと言われていた医療水準をもってしてもこの結果だった。
この中で日本は伸ばしている。
これは2020年の日本のXファクターと言われた時だ。
第3波、第4波、第5波の2021年はどうだろうか。
なお、新聞記事の最後で「がん、心疾患、脳血管疾患の3大死因で亡くなる確率は約半数だった」とは意味不明である。
2019年の人口動態統計で確認すると、死亡率は
がん 0.3042%、心疾患 0.1678%、脳血管疾患 0.0861%で合計すると0.5581%となり、
コロナの死亡率 女性が0.20%、男性が0.28%でいずれも3大死因の合計の半分という意味かと思われる。(了)