歴史が面白い542

令和3年12月10日

  <12月10日>

「#進まぬ接種、止まらぬ変異。

 #重症化リスク 「低い可能性」 オミクロン巡りWHO。

 #オミクロン型 国内8人感染。

 #「ファクターX」の一つ?」

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進まぬ接種、止まらぬ変異。新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」の感染拡大でワクチンの「南北格差」が一段と深刻になってきた。南アフリカのでオミクロン型が広がり、接種率の低い地域ほど変異が生まれやすい可能性が指摘されている。先進国は3回目接種に傾き、低所得国にワクチンが届きにくくなっている。国際協調を進め接種の格差解消を急がなければ、新たな変異が生まれかねない。

日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズの集計によると、アフリカでワクチンを2回接種した人は8%程度と、世界平均の45%を大きく下回る。アフリカの中では接種率が高いとされる南アフリカでも25%とされ、日本(77%)や英国(69%)、米国(59%)との差が歴然だ。

日本経済新聞12月11日)

 

重症化リスク 「低い可能性」 オミクロン巡りWHO。WHOアフリカ地域事務所は9日、南アフリカ新型コロナウイルスの新変異型「オミクロン型」が初めて報告された前後の入院患者の症状を分析した結果、デルタ型に比べて重症化リスクが低い可能性があると発表した。同事務所によると、オミクロン型は11月24日にWHOに初めて報告された。南アにおける病院での集中治療室(ICU)使用率は、今月4日までの3週間で6.3%にとどまり、デルタ型が流行した7月より大幅に低い。

日本経済新聞12月11日)

 

オミクロン型 国内8人感染。木原誠二官房副長官は10日の記者会見で、新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」について国内で8人の感染を確認したと明らかにした。入国時や入国後の待機施設での検査で陽性となり、国立感染症研究所ゲノム解析でオミクロン型だとわかった。

日本経済新聞12月11日)

 

「ファクターX」の一つ? 理研対コロナ。理化学研究所は日本人の約6割にある白血球の型を持つ人では、風邪の原因となる季節性のコロナウイルスに対する免疫細胞が新型コロナウイルスに対しても反応することをみつけた。細胞実験レベルだが、コロナウイルスへの交差免疫があり、日本人で新型コロナの重症者などが少ない要因「ファクターX」の一つである可能性があるという。

研究チームは日本人の約6割が持つ「A24」という白血球の型に注目した。このタイプの人の血液の細胞を取り出し、ウイルスのスパイクたんぱく質の一部であるペプチド「QYⅠ」を投与すると、キラーT細胞が活発になり増殖することをみつけた。

QYⅠで働きが活発になったキラーT細胞に、季節性コロナウイルス新型コロナウイルスのペプチドをそれぞれ加える細胞実験をした。キラーT細胞はどちらにも同じように働いた。季節性コロナに感染した経験があれば、交差免疫として新型コロナでも働く可能性が確認できたという。

日本経済新聞12月11日)