歴史が面白い10

コロナウイルス感染について続けます。

 2月20日 クルーズ船初の死者が2名出る。80歳代の男女2名である。1名は2月11日に、 もう1名は2月12日にクルーズ船から病院に搬送され、2月20日亡くなっている。

 

厚労相は、専門家会議を受けてイベントの開催は感染リスクの拡大から開催の必要性を改めて検討するよう要請。一律の自粛要請を見送り、開催者の自主的な判断にゆだねた。

 

 2月21日 イタリア国内で初の死者が報告された。

 

CDCは帰国したクルーズ船乗客18人の感染を確認した。

 

 2月22日 韓国保健福祉省は感染者が433人と発表。宗教団体の教会で感染が拡大した。2月20日に感染者が一気に倍増し100人台に乗せたのだ。南東部のテグ市にある新興宗教団体の教会集団感染が起きたのだ。テグ市では2月18日に「新天地イエス教会」に通っていた60代女性の感染が確認された後、教会の信者や接触者の感染が次々と判明した。教会では信者同士が密着して座り大声で「アーメン」を唱えるという、特殊な礼拝方式で、いわゆる密閉、密集、密接の3つの密の状態であった。

 

クルーズ船について、陰性で下船した外国の乗客で下船後発熱、陽性が判明した例が発表された。米国から18人、イスラエルから1人、オーストラリアからは6人の情報が入っている。

2月19日から20日にかけて下船した人の中で23人が必要な検査をしていなかったことが判明。改めてPCR検査を受けることとした。

 

厚労相はアビガンの臨床研究を開始することを明らかにした。2月21日に国立感染症研究センターを中心とする研究班を立ち上げ、2つの医療機関新型コロナウイルス感染症の患者に対する投与の具体的な準備に入り、本日投与が開始された。

 

専門家のコメントとしては、「゛マスク゛は自分の病原体を他人に感染させないための道具で、元気な人は基本的にはつける必要がない」(久住英二(内科医))。

 

 2月23日 イタリアは12の都市を隔離(フィナンシャル・タイズム)感染者は132人にのぼり、89人はミラノにほど近いロンバルディ地方。イタリア当局は5万人に自宅待機などの緊急措置をとった。イタリアへの感染拡大は、それまでアジアの感染症と見られていた新型コロナを、一気に世界的な規模の問題へと変貌させた。

 

新型コロナウイルス感染症政府対策本部(以下対策本部)が開催され、国民や企業に対する情報提供、感染拡大防止策、医療提供体制について、これから講じていくべき対策を整理した総合的な基本方針を策定することが決定された。

 

 2月24日 中国、3月5日開催予定の全人代の延期を発表。

さらに、中国は米国への渡航自粛を要請した。

 

韓国は小中高の新学期を1週間延期し、外出自粛を要請した。

 

世界の株式市場は売り一色となった。新型ウイルスの感染拡大が確認されたイタリアでは、FTSE・MIB指数が前週末比5%超の下げとなり、約1カ月ぶりの安値をつけた。ドイツやフランスの主要株価指数も同4%安となり、その流れを引き継いだ米国株も朝からほぼ全面安の展開となった。アップルやマイクロソフトなど株高をけん引してきたハイテク株の下げがきつい。ダウ平均の終値は前週末比1031ドル61セント安の2万7960ドル80セントとなった。

 

日本では。厚労省は老人ホームなどで「やむ得ない場合」を除き家族らの面会制限などを求める通知を出した。

 

厚労相は、24日の専門家会議で、「患者の増加スピードを可能な限り抑制するのに、極めて重要な時期だ」と語る。

第3回専門会議では、

・1~2週間が収束できるかの瀬戸際

。「我々市民がそれぞれできることを実践していかねばなりません。特に、風邪や発熱などの軽い症状が出た場合には、外出をせず、自宅で療養してください。ただし、以下のような場合には、決して我慢することなく、直ちに都道府県に設置されている「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。」

 

(コメント)

イタリアの感染が明らかになってきた。いよいよ欧州で感染がはじまった。中国、韓国とアジアでの感染は欧米人にとっては極東・アジアの出来事で対岸の火事である。欧州本土に火が付いたのだ。それを察して株式市場の暴落が始まった。ワールドワイドになったのだ。