歴史が面白い197

令和2年12月29日

  <12月29日>

知事を評価 54%朝日新聞は11~12月、新型コロナウイルスをテーマに郵送方式の世論調査を行った。新型コロナウイルスを巡る政府の対応を「評価する」は37%にとどまり、地元の知事の対応を「評価する」54%より低かった。

地元知事の評価は地域差が大きく出た。「評価する」は大阪で83%、北海道も8割と高く、東京は52%と全国平均並み。首都圏の神奈川36%、埼玉35%、千葉22%は低めだった。(朝日新聞12月30日)

 

コロナの倒産 843件。今年の新型コロナウイルス関連倒産(負債1千万円以上)は、東京商工リサーチの29日の集計によると843件に上った。ほぼ全てが中小・零細企業だ。

政府の資金繰り支援策もあっていったん減ったが、9月以降は毎月100件前後で高止まりしている。(同)

 

2020年 あの日(朝日新聞12月30日)からコロナ関係を抽出

 

1月7日  新型コロナウイルス検出。中国の専門家グループが検出し、9日に中国政

      府が公表。23日から武漢市は都市封鎖に。

1月16日 国内初の新型コロナ患者を確認、厚生労働省発表。神奈川県内の30代 

      男性、中国・武漢から帰国後に肺炎の症状

1月29日 コロナ感染が広がった武漢から206人帰国。中国から日本人を乗せた

      チャーター機羽田空港に到着

2月5日  クルーズ船で新型コロナ集団感染確認。横浜港に停泊中のダイヤモンド・

      プリンセス号で10人感染と厚労相が発表

2月13日 新型コロナで国内初の死者、厚労省が発表。神奈川県の80代の日本女性

      渡航歴なく、死亡後に感染を確認

2月17日 新型コロナの相談・受診目安を提示。政府の専門家会議が「37.5度

      以上の発熱が4日以上続く」などを示す

2月24日 政府の専門家会議、「この1~2週間が瀬戸際」の見解。新型コロナ感染

      の急拡大か収束かの分かれ目とした

2月26日 2週間のイベント自粛を要請。安倍首相がコロナ対策でスポーツ・文化

      関連を対象に呼びかけ

2月28日 文部科学省、全国の小中高校などに臨時休校を求める通知。新型コロナ

      感染の拡大防止策、前日の首相要請受け

3月5日  習近平国家主席国賓訪日を延期。日中両国でのコロナ感染拡大を受け、

      両政府が発表

3月10日 マスク転売禁止を閣議決定。転売目的のマスク買い占めを防ぐため、取得

      価格を超えた価格での転売を罰則付きで禁止

3月11日 新型コロナ、「パンデミック」に。世界保健機関(WHO)が認定。09

      年の新型インフルエンザ以来11年ぶり

3月13日 新型コロナ対応の特別措置法成立。新型インフルエンザ特別措置法の対象

      を広げ、緊急事態宣言を可能にした

3月25日 すべての海外渡航の自粛を要請、新型コロナの感染拡大で。全世界を対象

      に政府が呼びかけ

4月7日  コロナ拡大で緊急事態宣言。安倍首相が東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪

      兵庫、福岡を対象に宣言

4月16日 緊急事態宣言、全国に拡大。安倍首相が表明。国民に一律10万円を給付

      する考えも示した

4月23日 商店街・スーパーに入場制限を要請。政府が全国の知事に対し、必要に

      応じて要請するよう求めた

4月24日 全国で休校。新型コロナ感染拡大で、幼稚園や小中高校などの94%が

      休校決定。文科省発表

4月30日 コロナ対策など盛り込んだ補正予算成立。一律10万円給付などが目玉

      で、総額25兆6914億円

5月7日  抗ウイルス薬レムデシビルの製造販売を特例承認。新型コロナ治療薬とし

      て国内初。申請から3日で承認

5月20日 4月のインバウンド99.9%減。観光庁が新型コロナ水際対策強化で

      2900人と発表。下げ幅は過去最大

5月25日 全国で緊急事態宣言を解除。北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川でも解除

      され、47都道府県すべてで解除に

6月12日 コロナ追加対策を盛り込んだ2次補正成立。総額31兆9114億円で

      補正予算として過去最大の規模

6月19日 プロ野球が約3か月遅れて開幕。史上初の無観客。レギュラーシーズンは

      各球団143試合から120試合に短縮

7月22日 「Go To トラベル」開始。政府の観光支援策の目玉。東京都内への

      旅行や都民は対象外

8月17日 4~6月期の国内総生産(GDP)1次速報。年率換算27.8%減で、

      事実上戦後最悪の落ち込み

8月29日 マスクなどの転売禁止解除。供給量が大幅に増えたとしてマスク・消毒

      用アルコール製品の転売禁止規制を解除

10月1日 「Go To トラベル」に東京発着が追加。政府の観光支援策で東京

      発着の旅行も割引対象に

11月6日 新型コロナの影響、失職7万人超え。解雇や雇止め(見込み含む)が

      7万242人。製造業や飲食業で多く

11月9日 新型コロナの世界感染者数が5千万人超える。死者は125万人超とな

      り、増加のペース速まる

11月24日 札幌・大阪市は「Go To トラベル」除外。感染拡大を受け、

       政府が事業から一時的に外すことを決定

12月8日  英国で新型コロナのワクチンの接種始まる。米製薬大手ファイザー製。

       日本に供給予定のワクチンとしては初めて

12月14日 「Go To トラベル」全国での停止を表明。コロナの感染拡大を

       受け、菅首相が28日~1月11日を対象に

12月25日 新型コロナウイルスの変異種を国内で初確認。英国から到着した10歳

       から60代の男女5人。空港検疫で

12月27日 立憲の羽田雄一郎参院幹事長が新型コロナで死去。羽田孜元首相の長男

       で53歳。感染での国会議員の死去は初

 

(コメント)

今年一年のコロナ関連の新聞記事を追ってみた。

やはり第1波の時の記事が多い。

緊急事態宣言の発出に象徴されるように日本中が混乱していた。その頃の欧米の感染急増、医療崩壊をみて、政治家も国民も恐怖におののいていた。

学校の2月の休校要請も今となれば必要だったのか疑問であるが、大きな反対も出なかった。

 

7月の「Go To トラベル」以降11月までは大きな記事はない。

間に7月後半以降日本では第2波があったが、欧米はバカンスに出たりしていた。

8月にはマスクの転売禁止も解除となり、手に入らなかったマスクや消毒用アルコールも店頭に山積みされ、街も普段通りになってきた。第1波の恐怖も遠のいた。

 

最近ぱ、とくに政治家や若者など気のゆるみが出てきて自粛が徹底されなくなったようだ。

東京は1日の新規感染者が900人を超え、1000人を軽く超えそうな勢いだ。

国会議員の羽田氏の衝撃的な死去もあり、政治家も含め国民全員が第1波のように一致して、しかしいたずらに恐怖は持たず、緊張をもってこの年末年始を乗り切りたい。