歴史が面白い180

令和2年12月12日

  <12月12日>

国内新規感染3000人超。国内で12日に確認された新型コロナウイルスの感染者が3千人を超えた。1日当たりの新規感染者が3千人を超えるのは初めてで、過去最多を更新した。東京都では同日、過去最多となる621人の感染を確認した。

厚生労働省の12日時点の集計では、重症者は前日より24人増えて過去最多の578人となった。同省によると、病床の逼迫具合は8日時点で北海道、東京、大阪、兵庫、高知の5都道府県で感染状況が最も深刻な「ステージ4」の水準に達した。

ステージ4は、医療提供体制が機能不全に陥らないよう緊急事態宣言などの対応の検討が求められる水準。(日本経済新聞12月13日)

 

民間PCR格安で拡大新型コロナウイルス感染症の有無を調べる「格安」のPCR検査が広がってきた。発熱などの症状のない人を手軽に検査する手段として、民間の自費検査が企業や個人で利用が広がっている。

東京・新橋駅近くにある「新橋コロナPCR検査センター」1日最大780人の検査が受けられるが、連日センター前には行列が絶えない。すでに年内は予約で埋まっているという。5分程度で唾液を検体として採取する。検査は1回3190円。翌日メールで結果が届く。10日には理化学研究所発スタートアップのダナフォームも事業子会社を通じて東京駅近くに1回1980円のPCR検査センターを開設した。(同)

 

貧困国民9割 来年接種できず。先進国が近く多くのワクチンを先行確保する中、資金力で劣る貧困国は国民の9割が来年接種を受けられないとの調査もある。接種が進まなければ経済回復でも後れをとりかねず、国際社会にとってワクチンをどう公平に分配するかが課題となる。

国際非政府組織オックスファムは「世界人口の14%にすぎない富裕国が主要なワクチン候補の53%を買い占めている」と指摘する。貧困・新興国の67か国で来年ワクチンを接種できるのは10人に1人にとどまるという。(同)

 

米、ファイザー製を承認。米政府が11日承認した新型コロナウイルスのワクチンは数日以内に全米で接種が始まる。医療従事者や介護施設の入居者らを優先する。一方、米国民の4割は接種を希望しないとの調査もある。(同)

 

コロナ再拡大 外食ブレーキ新型コロナウイルスの感染「第3波」を受け、外食大手の売上高回復にブレーキがかかっている。

「ガスト」や「バーミヤン」などを展開するすかいらーくホールディングスの11月の既存店売上高は前年同月日15%減った。2割を以上減っていた9月から10月に12%減まで回復したものの11月中旬以降の感染拡大で再び落ち込んだ。(同)

 

韓国コロナ「第1波」超え新型コロナウイルスの感染拡大「第3波」を迎えている韓国の中央防疫対策本部は12日、国内の感染者数が前日から950人増えたと発表した。1日当たりの新規感染者数としては「第1波」のピーク(909人)を上回り、過去最多を更新した。

教会や療養型病院で集団感染が発生した首都圏が7割を占めた。医療崩壊の危機に直面しており、重症患者が直ちに入院できる病床は全国に58床、首都圏には11床しか残っていないという。感染しても入院できない患者が首都圏で326人いるという。ソウル市はコンテナ式の病床の設置に乗り出した。(読売新聞12月13日)

 

コロナ死亡率 男性1.4倍新型コロナウイルスに感染すると、男性は女性より重症しやすく、死亡率は1.4倍高いとする分析結果を、南アフリカケープタウン大などの国際研究チームが、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。

チームは米英など47か国・地域で今年1~6月に感染した約310万人のデータを分析した。

チームは「高血圧や肥満などの持病の有無だけでは男女差を十分に説明できない」と指摘。女性の免疫の働きが重症化を防いでいる可能性があるという。(同)

 

(コメント)

韓国で感染が急増している。1日当たり新規感染者数が過去最多となった。日本と同じである。韓国は中国とともに封じ込めに成功した国とみられていたが、11月から感染が再拡大していた。営業短縮など対策は打っていたが、首都圏で集団感染が多発したようだ。

 

日本と違うのは、大統領が出てきて「非常に深刻な状況だ。コロナを早期に安定できず申し訳ない」と国民に謝罪することだ。一方日本では、菅首相はGoToを感染拡大につながる根拠はないと継続し、コロナ拡大は他人事のようにしていることだ。

 

韓国でも医療崩壊の一歩手前のようで、病床が足りず、コンテナ式の病床を準備しているようだ。病床を用意しても医者や看護師の確保はできているのだろうか。

確保できなければ医療の質は落ちる。

日本でも同じような段階になってきた。ひとごとではない。