歴史が面白い182

令和2年12月14日

  <12月14日>

GoTo全国一斉停止。政府は14日の新型コロナウイルス対策本部で、「Go Toトラベル」を全国一斉に一時停止すると決めた。期間は12月28日から2021年1月11日まで。新型コロナの感染が広がっているため人の往来を抑える。感染者数が多い東京、大阪、名古屋、札幌の4都市は先行して止める。個人の自由な移動は制限しないものの、年末年始の旅行の自粛が広がりそうだ。

キャンセル料は24日まで無料、旅行会社や宿泊施設への補償はこれまで以上に手厚い支援策を講じる。

時短営業への協力金は、1店舗あたり最大120万円を支援、自治体が2割、国が8割負担する。

医療機関に派遣する医師や看護師への支援額を倍増する。医師は1時間1万5千円、看護師は1時間に5500円を補助する。(日本経済新聞12月15日)

 

 

東京、来月11日まで時短営業。東京都は14日、11月28日から12月17日までとしてきた飲食店などへの営業時間の短縮(午前5時~午後10時)について来年1月11日までの延長を決めた。対象は約4万5千事業者を想定する。(同)

 

国内重症者 最多588人。国内では14日、新たに1680人の新型コロナウイルスの感染者が確認された。厚生労働省によると、重症者は588人で前日より5人増加し、最多を更新した。全国の死者は47人で、1日当たりとしては8日の過去最多と並ぶ人数であった。(同)

 

豊洲市場のコロナ対策強化。東京都は中央卸売市場の豊洲市場新型コロナウイルス対策を強化する。業界団体が無症状者らに実施した自主検査に助成するほか、業者や来場者へのマスク着用の徹底など呼びかける。(同)

 

米でワクチン接種開始。米国で14日、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。医療従事者や介護施設の入居者など約2400万人を優先して実施される。世界最多の感染者数を抱える米国で接種が始まったことで、パンデミックの収束に対する期待が一段と高まっている。(同)

 

博士課程1000人に230万円。政府は、博士課程に進学する大学院生に対し、支援を拡充する方針を固めた。先進分野を専攻する院生約1000人に、生活費や研究費として1人あたり年230万円程度を支給する。多くの院生はコロナ禍でアルバイト収入が減ったり、進路が限られたりして不安を抱えており、日本の科学技術力を支える若手研究者の「博士離れ」を食い止めるのが狙いだ。支援対象は、情報技術や人工知能、量子技術、物質・材料の成長分野で延べ30大学程度、人文・社会科学を含む革新性が期待できる分野で延べ25大学程度を想定している。支給額のうち3分の2を政府が補助し、残りを大学が負担する。関連経費は28億円。

18年に博士課程へ進んだ院生は約6000人で、15年間で半減した。 (読売新聞12月15日)

 

(コメント)

GoToトラベルの一時停止が決まった。内閣支持率が急落したことがキッカケらしい。旅行業者や宿泊施設の混乱と失望は大変なものであろう。

やはり、政策の失敗である。抑え込みと旅行に行きましょうの正反対のベクトルを出すというのは大きな矛盾だ。ましてや、自粛という人の気持ちで行動を変容させるのに、一方で旅行という解放感を引き出すものが共存するのは、気のゆるみがどうしても出てしまう。だから、都会の街角の人出があまり減らない。

手洗い、消毒はほぼ徹底されているので、感染が起きているのは、飛沫感染である。人と面と向かいマスクなしで会話したりするのが多いという。人と人とが出合い、酒でも飲みながら語らう、というのが一番危険なのだ。(大変な世の中だが。)

旅行もしないのだから、これぐらいはいいか、という気のゆるみがいけない。

この年末年始は、全員自粛という感染防止の一点で抑え込みたい。

 

博士課程の1000人に230万円の支援は遅ればせながらもよかった。手遅れにならなければいいと思うが。博士課程への進学自体この15年間で半減しているのに、さらにこのコロナ禍で減ったら日本の将来はどうなるのか、本当に不安だ。

ノーベル賞に象徴される先端学術は日本は世界でも先頭を走っているように見えるが、それは過去の成果である。現在は中国が米国と肩を並べるレベルとなっているが、ノーベル賞などはほとんど出ていない。現在のレベルを表すものでないからだ。

今後期待される人材に投資しないならば日本の未来はない。