令和3年8月7日
<8月7日>
東京、家庭内感染6割。新型コロナウイルスの自宅療養者が急増し、家庭内で感染が広がるリスクがより高まっている。東京都内での感染経路は8月上旬までに「家庭内」が61%に達し、これまでで最高となった。感染が判明しながら療養先が決まらず自宅待機を余儀なくされる人も急増している。宿泊施設の拡充が進んでいない地域もあり、重症化リスクが高い自宅療養者を優先して診療するといった対策が待ったなしだ。
(日本経済新聞8月8日)
(コメント)
家庭内感染が6割を超え過去最高だという。
分科会の専門家によると、感染力の強いインド型(デルタ型)は家族1人が感染すると
「ほとんど全員が感染すると思った方がいい」という。
家庭内の部屋や食器を分けてても防げるか不透明だ。
東京都は6日時点で自宅療養が1万8036人、宿泊療養は1815人である。
感染拡大地域は自宅療養が中心に方針変更されており、自宅療養者は今後も増加する。
これは加速度的に感染者が増加する構造だ。
昔から感染者の隔離が感染症対策の基本ではなかったのか。
隔離のため都は6千室の宿泊療養施設を確保したとしている。
だが、受け入れ可能なのは2940室だという。
よって誰でも入れる状況ではない。
確保病床でも同じような問題があった。
数が少ないときは確保した数に比べ余裕があると思っているが、いざ増えだすと受け入れ可能という数字を出してくる。
これでは前もって対策を打つ余裕がなくなり、急変すればない袖は振れませんということになる。
現実を直視し前もって準備するゆとりを持たないとこうなる。
リーダーの責任を厳しく追及しないから安易な対策で済まそうとする。
つけはいつも住民にくる。(了)
全国感染1万5753人。国内の新型コロナウイルス感染者は7日、新たに1万5753人が確認され、6日(1万5645人)を上回って4日連続で過去最多を更新した。東京都では過去2番目に多い4566人に上ったほか、埼玉と千葉、山梨、静岡、滋賀、熊本の計6県でこれまでで最多となった。首都圏だけでなく地方でも感染拡大に歯止めがかからない状況だ。
東京都で確認された感染者4566人のうち、20歳代が1467人と最も多く30歳代が982人と続いた。30歳代以下が全体の67%(3075人)に上った。
自宅療養者が1万8444人と最多を更新する中、自宅で療養していた50歳代女性の体調が急変し、救急搬送後に死亡した。感染が急拡大した7月下旬以降、都内で自宅療養者の死亡が確認されたのは初という。
(読売新聞8月8日)