歴史が面白い23

令和2年3月29日~3月31日

  <3月29日>

世界の死者3万人を超える。29日午後4時半、米ジョンズ・ホプキンス大学まとめによると新型コロナウイルス感染の死者が3万人を超えた。死者が多いのはイタリアで1万23人で世界全体の3分の1を占める。

イタリアでは感染者の中心地である北部で医療体制が急増する患者に追いついていない。北部の病院では集中治療室(ICU)の病床や人工呼吸器の不足だけでなく、マスクやゴーグルなど防護具も足りていない。少なくとも6200人以上の医療従事者も感染したと伝えられている。死者の増加に拍車がかかっており、致死率は約11%に達した。世界平均の2倍以上の水準だ。イタリア政府は全国から看護師を募集し7000人が名乗りを上げた。特例で1万人の医学部生を対象に医師国家試験を受けずに働けるよう認めた。

 

韓国首相は29日、4月1日から国籍を問わず全入国者に対して2週間の隔離を義務付けると表明した。欧米から帰国した留学生らの感染が相次ぎ判明しており、水際対策を強める。

 

米国コロナ死者20万人と予測。米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は29日、新型コロナウイルス感染拡大により全米の死者が10万~20万人に達する可能性があるとインタビューで語った。被害がニューヨーク以外の大都市に感染の拡大が起こりうると、国民に警戒を呼びかけた。29日時点の全米の死者は2300人である。

 

東京都は29日、新型コロナウイルス感染者が新たに68人確認したと発表した。1日の感染確認数としては最多で、60人を超えるのは2日連続。27人は集団感染が確認された永寿総合病院(台東区)の入院患者やスタッフで、同病院関連の感染者は96人となった。

千葉県は同日、集団感染が判明した東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」で入所者20人らの感染を確認。同園関係者の感染は計86人となった。

 

志村けんさん新型コロナウイルス感染で死去。タレントの志村けんさんが29日都内の病院で死去した。20日に肺炎と診断され入院し、23日に新型コロナウイルスが陽性と判明した。

 

  <3月30日>

五輪来年7月23日から。IOCと政府、東京都、大会組織委員会は30日、新たな五輪の開催日は2021年7月23日とすることで合意した。30日夜、IOCのバッハ会長と組織委員会の森会長、都の小池知事、橋本五輪相らが電話会議で合意に至り、IOC臨時理事会で承認された。

 

官房長官は30日の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言を発令するかについては「ギリギリ持ちこたえている状況だ」と述べた。

 

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、東京都の小池知事は30日夜、緊急記者会見を開いた。、歓楽街での感染が疑われる事例が多発しているとして、都民に対して夜の外出を控えるよう改めて要請した。

 

世界の感染者数70万人を超える。米ジョンズ・ホプキンス大学によると30日午前5時現在で71万3171人に達した。26日に50万人を超えたばかりで増加ペースは加速している。

 

日本医師会の記者会見で、専門家会議メンバーでもある常務理事が「爆発的に患者が増えてから緊急事態宣言を出しても手遅れだ。もう発出してよい状況ではないか」と述べた。

 

  <3月31日>

世界の感染者80万人超え。米ジョンズ・ホプキンス大学によると31日、世界の新型コロナウイルス感染数は80万人を超え、死者数も3万8000人を超えた。29日時点で世界で33億8000万人以上の人々が政府による外出制限措置の対象となっており、世界人口の4割超が自宅にとどまるよう迫られている。

感染者が16万人超と世界最多となった米国では30程度の州で外出禁止など移動制限が発令されている。

死者数が最も多いイタリアでは1万1500人を超えた。感染者数は米国についで多い10万1000人超。感染者数の伸び率は約3週間で約20%から約2%程度に低下するなど感染拡大には鈍化の兆しもでてきたが、依然1日に800人超が死亡する日もあり予断を許さない。また、国の高等衛生研究所(ISS)が31日、感染者数が「ピークに達した」とする見解を示した。累計の感染者数から死者と回復した人数を引いた「日ごとの感染者数」はほぼ横ばいが続いており、ISSは減少に転じるとみている。

 

東京都は31日、新たに78人の新型コロナウイルス感染が判明したと発表した。一日の感染者数としては最多となった。大阪でも最多の28人が判明。全国では240人と初めて200人を超えた。各地でクラスターが拡大、政府は緊急事態宣言を発令するか、ぎりぎりの判断を迫られている。国内では、岩手、島根、鳥取をのぞく44都道府県で感染者は確認されている。

 

(コメント)

志村けんさんが亡くなったというニュースは衝撃的であった。身近な知っている人だけに、これで感染のステージが上がったとみんなが感じたのではないか。緊急事態宣言の発出止む無しに世のコンセンサスが醸成され、つぎはいつ出すのかに関心が向かった。