歴史が面白い37

 

令和2年5月20日~5月23日

  <5月20日>

夏の甲子園中止。日本高野連は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月10日から甲子園で開催予定であった全国高校野球選手権大会の中止を決めた。

 

米国、全50州で経済再開。米国の50州は20日までに新型コロナウイルスの感染抑制のために導入した行動制限を一部緩和して、経済活動を部分的に再開した。足元では50州のうち41州で感染者が横ばいか減少傾向にあるが、テキサス州など9州は増えている。

 

五輪、来年無理なら中止。IOCバッハ会長は20日、東京五輪が21年に開催できなければ中止する意向を示した。英BBCのインタビューに答えた。

 

  <5月21日>

関西3府県 緊急事態解除。政府は21日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、大阪、京都、兵庫への緊急事態宣言を解除すると決めた。今回見送った東京など首都圏の4都県と北海道は25日にも専門家の評価を踏まえ解除の可否を判断する。大阪など3府県が解除になったのは直近1週間の10万人あたりの感染者数が政府の目安の「0.5人以下」を下回ったため。21日の都の感染者数は11人、同日の1週間の10万人あたりの感染者数は0.42人と目安を下回った。週明けにもこの水準を維持できれば解除する可能性が出てくる。

 

大阪府、23日休業要請縮小大阪府は政府の緊急事態宣言解除を受け、休業・営業時間短縮の要請を縮小する。遊園地やボウリング場などへの休業要請を解除するほか、飲食店の午後10時以降の営業を認める。府の学校は6月15日から全面再開するよう市町村に求める。6月1日から1クラスあたり児童・生徒を20人程度に絞って登校させ、短縮授業を実施する。ライブハウスなど、過去にクラスターが発生した施設は、休業要請を維持する。

 

感染者数 世界で500万人。米ジョンズ・ホプキンス大学によると新型コロナウイルスの世界の感染者は21日に500万人を超え、1カ月で倍増した。欧米などは行動制限の緩和など経済活動の再開に動くが、世界全体の感染拡大ペースは衰えていない。

 

休業協力金 支給3%どまり。東京都が休業要請に応じた事業者に支払う「休業協力金」の受け付け開始から22日で1カ月になる。20日までの申請は約9万4千件に上がるが、支給できたのはわずか3%ほどだ。対応する人員の不足や申請書類の不備などに時間がかかっている。受け付けは6月15日まで都は13万件の申請を想定しているが、すでに7割が届いた計算だ。

 

コロナワクチン 9月に供給へ。英製薬大手のアストラゼネカは21日、英オックスフォード大学と開発する新型コロナウイルスのワクチンについて、10億回分の生産体制を整えたと発表した。4億回分の受注契約を結んでおり、9月にも供給を始める。

 

  <5月22日>

中国、成長率目標見送り。中国の全国人民代表会議(全人代)が22日、2か月半遅れで開幕した。李克強首相は政府活動報告で「感染症対策は大きな戦略的成果を収めている」と述べたが、終息宣言は見送った。20年の経済成長率の目標設定は見送り、景気対策として財政出動を拡大する方針を示した。

 

都の新規感染者3人。東京都は22日の新型コロナウイルスの感染者が3人と3月22日の3人以来の最も少なくなった。

 

ブラジル感染者世界で2番目。ブラジル政府は22日、新型コロナウイルスの累計の感染者数が33万890人に達したと発表した。ロシアの32万6千人を超え、世界で2番目となった。1日あたりの死者も1千人を超えた。最大都市サンパウロでは病床が埋まり、遺体を埋葬する墓地の作業が逼迫しているという。

 

  <5月23日>

中国 新規感染ゼロ。中国の衛生当局は23日、新型コロナウイルスで中国本土の新たな感染者数が22日は0人であったと発表した。新規感染者が出なかったのは全国集計を始めた1月21日以降初めてであった。当局は感染の第2波への警戒感をなお緩めていない。

 

(コメント)

IOCのバッハ会長が来年オリンピックが開催できなければ中止するとの考えを示した。ワクチンの開発ができ、感染が世界中で沈静化しているという前提であれば開催は可能であるだろう。しかし、それはかなりハードルが高い話である。延期の理由にアスリートの健康があった。バッハ会長には、来年までこのままの状態で推移し、さらに延期するという事態にならないように釘をさしておいたという意図があるのではないか。