歴史が面白い56

令和2年8月6日~8月8日

  <8月6日>

死亡率、欧米の3分の1。国立国際感染症センターは6日、国内の新型コロナウイルス感染症の入院患者2600人の分析結果を公表した。死亡率が欧米に比べて3分の1にとどまる。ただ、初の患者が出てから今回の全体像把握までに約7カ月かかり、米国や中国の2カ月に比べ遅い。多数の患者の臨床データを集約・分析する仕組みが未整備だ。死亡率が低い理由については、糖尿病や肥満の患者が低いことだ。糖尿病は英米の半分、肥満は米国の6分の1.(日本経済新聞8月7日)

 

 

小池知事「帰省など控えて」。東京都の小池知事は6日、記者会見を開いて、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、夏休みやお盆に郊外への旅行や帰省を控えるよう呼びかけた。(同)

 

GO TOで「旅行したい」18%どまり。調査会社のブランド総合研究所は、「GO TO トラベル」を使った旅行についての調査結果を発表した。旅行希望者は合わせて18%にとどまる一方で、「旅行に行きたいとは思わない」という回答は51%と半数を超えた。(同)

 

介護施設全職員にPCR検査。東京都千代田区は6日、区内の介護施設などで働くすべての職員を対象としたPCR検査を始めた。約3カ月ごとに実施する。(朝日新聞8月7日)

 

 

  <8月7日>

ワクチン供給 年明けから。加藤厚労相は7日、英製薬大手アストラゼネカが開発を進めている新型コロナウイルスのワクチンについて、1億2千万回の供給受けることで基本合意したと発表した。供給は2021年初めに始まり、3月までに3千万回分を確保する計画だ。日本は米製薬大手ファイザーとも開発中のワクチン1億2千万回の供給を受けることで合意しており、確保のメドが立ったのは2社目となる。(日本経済新聞8月8日)

 

新規感染 最多1591人。国内の7日の新型コロナウイルスの新規感染者は1591人となり、7月31日の1573人を上回り、過去最多を更新した。

政府の分科会は7日、病床の逼迫度合いや療養者数など6項目の指標を示した。指標によっては最も危険度の高い水準となっている県もあり、分科会は改めて警戒を呼びかけた。個別の県では沖縄県と愛知県だ。(同)

 

米、雇用減「第2波」を警戒。米労働省が7日発表した7月の雇用統計は、失業率が10.2%と前月から0.9ポイント低下し、3カ月連続で改善した。ただ新型コロナウイルスの感染拡大は続き、経済対策の期限も一部切れる。雇用悪化の「第2波」の懸念も浮かんでいる。(同)

 

新型コロナのゲノム解析開始タカラバイオ自治体や研究機関向けに、新型コロナウイルスのゲノムを解析するサービスを始めた。遺伝子の変異に着目し、感染経路の特定やクラスターの発見に生かす。新型コロナウイルスは遺伝子の変異が半月に1回ほど発生しているという。(同)

 

都内2か所に専用病院。東京都の小池知事は7日、記者会見で新型コロナウイルスの感染者の専用病院を都内に2か所開設すると発表した。病床は200床で9月以降に患者を受け入れる。これに加え都は都立・公社病院でコロナ専用病床を新たに確保し、都として合計で400床程度収容能力を高める。(同)

 

PCR検査能力1日5.2万件到達厚労省は7日、新型コロナウイルスのPCR検査能力が1日5万2千件に達したと明らかにした。流行ピーク時の検査需要が全国で1日最大5万6千件との想定も公表した。9月末までに検体採取1日6万1千件、検査1日7万3千件の体制構築を目指す。(朝日新聞8月8日)

 

  <8月8日>

東京の感染 連日400人超。東京都は8日、新型コロナウイルスの感染者が新たに429人確認されたと発表した。2日連続の400人台。死者はいなかった。うち重症者は2人増え25人となった。(日本経済新聞8月9日)

 

休業要請拒否に罰則を全国知事会は8日、オンラインで会合を開き、新型コロナウイルスの感染が全国的に再拡大していることを受けた緊急提言をまとめた。国に対し、休業要請に応じない事業者への罰則適用など、新型インフルエンザ対策特別措置法や感染症法の改正などを伴う対策強化を改めて要望した。(同)

 

お盆休み初日。お盆休み初日の8日の人出は場所により濃淡が出た。新幹線の駅や空港は連休初日にもかかわらず人影がまばらだった一方、首都圏近郊の商業施設などでにぎわいを見せた。(同)

 

ドルの信認問う金高値新型コロナウイルスの感染拡大で金製品の需要は減ったのに、金の国際価格は連日、史上最高値を更新している。金を買うために支払う米ドルの価値が落ちているのだ。基軸通貨の信認が問われている。(同)

 

 

(コメント)

国内コロナ入院患者の死亡率が欧米の3分の1であるとの記事があった。糖尿病など基礎疾患のある患者が少ないという理由であるが、なぜ割合が低いのかは今後の分析だとのこと。高齢者が多いのか、国全体で基礎疾患を持つ人が多いのか、医療制度の問題なのか、分析は多岐にわたる。

推測されるのは、日本は高齢者が他の国に比べ守られたのではないか。高齢者が守られれば、基礎疾患のある人のコロナによる入院は少ない。日本の医療制度や日頃の衛生意識の高さによって守られたと思われる。