歴史が面白い93

令和2年9月15日

  <9月15日>

インフル対策に奔走。冬季に向けてインフルエンザの患者増が見込まれるなか、首都圏の自治体が新型コロナウイルスとの同時流行への備えを強化している。各自治体はインフルエンザなどの予防接種費用の助成対象を拡大するなどして、患者数の抑制をめざす。新宿区は13歳未満の区民を対象にインフルの予防接種を2020年度に限り無償化する。東京都は高齢者らを対象に無償化を決めた。(日本経済新聞9月16日)

 

インフル低水準 コロナ対策で?インフルエンザの患者数が異例の低水準となっている。厚労省が今シーズン初めて公表した9月6日までの1週間に報告された患者数は3人で、2019年同時期の1千分の1以下に。コロナ対策で国民の衛生意識が高まっていることなどが背景にあるとみられる。インバウンドなど国内外の往来もインフルエンザ流行の原因の一つである。(同)

 

早期退職募集1万人超東京商工リサーチは15日、上場企業が募集する早期・希望退職者の人数が2020年累計で1万人を上回ったと発表した。リーマン危機後の09年以降で最多だった12年の水準に迫る可能性がある。(同)

 

日銀市場安定策 危機モード一服。上場投資信託ETF)の購入額は3月をピークに減り、8月は2019年11月以来の低水準だった。銀行へのドル供給の残高も5月のピーク時より75%減った。(同)

 

中国の小売総額プラスに転じる中国国家統計局が15日発表した消費動向を示す8月の小売総額は3兆3571億元(約52兆3千億円)で前年同月から0.5%増えた。消費は生産に比べて回復が遅れていたが、新型コロナウイルスの感染拡大後で初めてプラスに転じた。(朝日新聞9月16日)

 

GO TO利用者1300万人超え。「GO TO トラベル」に参加する宿泊事業者が2万2千社と全体の6割超に達した。利用者は1300万人を超えた。感染前の19年8月の日本人宿泊者数は約5400万人だった。補助を利用した感染者は現時点で7人にとどまる。今後大きく増える状況になれば、事業の継続が危うくなる事態も想定される。(日本経済新聞9月16日)

 

 

(コメント)

インフルエンザの患者数が低水準であるという。コロナ対策が効いているのではないかというが、そもそもインフルエンザとコロナとのどこが違うのか。

新型コロナウイルスもインフルエンザも呼吸器系の症状を示すが、インフルエンザは数日で回復し、他人に感染させる期間も短い一方、新型コロナウイルスは長く症状が続き、他人に感染させる期間も長い。重症化した場合、インフルエンザでは他の病原体、最近によって肺炎を起こすことが多いが、新型コロナウイルスではウイルス自体による肺炎を起こすことが多い。また、インフルエンザは子供に流行することが多いが、新型コロナウイルスは大人で流行し、致命率は高齢者と基礎疾患がある人で高い。新型コロナウイルスによる致命率は3.2%(9月15日世界、同日本1.9%)季節性インフルエンザの致命率0.1%に比べはるかに高い。

致命率からみてもコロナが怖い。感染も長く続きこれも大変だ。個人としてこの冬に向けての対策としては、特に気を付けるのは子供はインフルエンザで、高齢者や基礎疾患のある人はコロナということだ。まずはインフルエンザのワクチンは子供や高齢者、基礎疾患のある人、そして健康な大人も全員受ける。そしてコロナ対策はインフルエンザ対策もかぶるので、引き続きコロナ対策を中心に考えていけばよさそうだ。