歴史が面白い104

令和2年9月26日

  <9月26日>

肥満者、感染しやすく。米大が世界約40万人の患者を調べたところ、肥満でない人に比べて感染するリスクが約1.5倍、重症化リスクは約1.7倍、死亡リスクは約1.5倍それぞれ高かった。肥満は体格指数(BMI)が30以上の人が対象だ。身長が1.7メートルなら体重86.7キログラム以上だ。米ジョンズ・ホプキンス大学の研究者は「肥満の人は横隔膜が動きにくく、免疫力が落ちる可能性がある」と推定するが、今後も調査が必要だ。肥満者の割合は、日本が約4%、米国は40%。日本で重症者が少ない一因に肥満があるとみられている。(日本経済新聞8月27日)

 

東京で270人新規感染。東京都は26日、新型コロナウイルスの感染者が新たに270人確認されたと発表した。276人だった10日以来約2週間ぶりの高水準。累計は2万5113人となった。都内の感染者は8月1日の472人をピークに減少し、同月24日には2桁となった。しかし、9月は200人台が26日を含め計6日となった。(同)

 

期限こだわらずGO TO継続を全国知事会は26日に会合を開き、新型コロナウイルス対策についての緊急提言をまとめた。「GO TO キャンペーン」事業については、地域経済の維持・回復を目的に、2020年度予算の予備費を活用するなどして、期限にこだわらずに継続するよう求めた。(同)

 

(コメント)

肥満がコロナ感染でかかりやすく、重症化しやすいとの研究報告だ。米ノースカロライナ大学での研究ということだが、BBCニュースによると研究を主導したバリー・ポプキン教授は「肥満とCOVID-19の組み合わせで増加するリスクは想像よりずっと大きかった。ワクチンの開発チームは肥満症の人への影響を考えた方がいい」と語る。

インフルエンザワクチンは、BMIが30以上の肥満の人には効かないことが分かっているとのことである。

肥満症は世界中で患者が増えており、ほぼすべての国で人口の20%が過体重あるいは肥満症と診断されているという。

ワクチンは全世界で現在開発中だが、肥満の人に効果がないとすれば大変なことになる。