歴史は面白い97

令和2年9月19日

  <9月19日>

コロナ抗体薬 開発進む。新型コロナウイルスの治療や予防に人工的に作った「抗体」を生かす研究開発が世界で進んでいる。先行する米国では既に最終段階の臨床試験が始まった。ウイルスを狙い撃ちして増殖を抑える抗体医療品は高い効果が見込まれる反面、製造にコストがかかる。各国で認可され、大量生産が可能になれば普及も期待できそうだ。抗体医療は細胞でつくるため、作るのに手間がかかる。一般の化合物の薬と比べ、量産が難しく非常に高価だ。(日本経済新聞8月20日)

 

自治体、コロナで広域連携。地方自治体が広域の医療連携に動いている。沖縄県への各地からの看護師派遣に続き、病床や医療資材の融通に向けて自治体間の合意が相次ぐ。インフルエンザの流行期と重なる恐れのある秋冬は単県での対応が難しくなるとも想定され、連携を急ぐ。(同)

 

(コメント)

抗体医薬品は高価であるという、日本で有名なのはがん治療に使われる「オプジーボ」だ。大量生産が難しいのでどうしてもコストがかかるという。日本でも開発を始めるところが出てきたが、米国では13種類の抗体医療品が開発中で、最終段階の治験まで来ているものもある。高齢者などが重症化するということから、高価な価格となっても高齢の高所得者には十分ニーズがあるのだろう。米国の医療制度は日本のような国民皆保険制度ではなく、一般に高額である。そこでは高価であることはあまり問題にはならないのだろう。