歴史が面白い109

令和2年10月1日

  <10月1日>

コロナと同時流行警戒。インフルエンザの予防接種が1日始まった。ハイリスクな高齢者が優先され、一般の接種は26日以降になる。先に冬を迎えた南半球ではインフル患者が激減した。手洗いなどコロナ対策が奏功したとみられるが、専門家は「油断は禁物」と警戒を呼び掛ける。(日本経済新聞10月2日)

 

GO TO イート 客足は戻るか。政府の外食需要の喚起策「GO TO イート」が1日から始まった。観光事業に比べると盛り上がりに欠ける。感染防止で店内での飲食を自粛する人はまだ多く、想定通りの効果を得られるかは不透明だ。イートはプレミアム付き食事券とオンラインサイトで飲食店を予約した場合にポイントを付与する方式がある。食事券は都道府県ごとに事業者が購入額の25%を上乗せして発行し、登録した飲食店で使える。予約サイトを通じた飲食は予約・来店した消費者に対し、昼食時間帯は500円分、夕食時間帯は千円のポイントを付与する。(同)

 

インフルシーズンへ厳戒。インフルエンザの接種が1日始まった。今季は新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されるが、発熱した患者が希望通りに検査や診察を受けられる態勢は整えられるか。希望者が増えるとみられるワクチンは十分に行き渡るのか。課題は多い。

都道府県は10月中に新型コロナ、インフルの両方の検査ができる「診療・検査医療機関」を指定する。この役割をかかりつけ医など地域の医療機関に担ってもらう。発熱などがあった場合、患者はかかりつけ医に電話して受診する。指定されていない場合は、別の医療機関を紹介してもらう。(朝日新聞10月2日)

 

東京発着 こわごわ解禁。「GO TO トラベル」の対象に1日から東京発着の旅行が加わり、各地の観光地には早速、割引を利用した旅行客が訪れた。約1400万人いる都民の動向に観光業界の期待は大きいが、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念は残ったままだ。(同)

 

「イート」食事券 11月にも全国で。「GO TO イート」で、購入額の25%分が上乗せされる食事券の販売が47都道府県で実施されることになった。農林水産省が1日、事業者が未定だった東京や神奈川など14都道県の事業者名を公表した。11月中には大半の都道府県で実施される見通しだ。「イート」事業では、1日からグルメサイトの予約で受けられるポイント還元が始まった。(同)

 

 

(コメント)

インフルエンザとコロナの同時流行が懸念される。年間1000万人が感染するインフルエンザがコロナと同時に流行したら医療機関はパンクする。先行する南半級ではインフルエンザが激減したようだ。オーストラリアは99.7%減、ブラジル91%減、南アフリカ99.5%減、その他ニュージーランド、チリも減少しているという。

 

オーストラリアではインフルエンザのワクチンを5月下旬の段階で昨年より30%以上多く準備して接種を呼び掛けた。とくに高齢者施設での流行に注意を払った。インフルエンザが少なかった理由について、現場の医師は「この冬は同時流行への懸念からインフルエンザワクチンの接種率が非常に高かったことが重要な役割を果たしたと考えられる。そのうえ、新型コロナウイルスの感染防止策として人と人の距離を保つことや大人数が集まるイベントを制限したこと、それに手洗いや手の消毒への意識が高まったことが、インフルエンザの流行抑制にも極めて効果的だった」と指摘。

 

インフルエンザワクチンの接種とコロナ対策がインフルエンザ流行が激減した理由のようだ。ただ、オーストラリアの医師の指摘にあるイベントの制限など今日本の流れは「GO TO キャンペーン」で緩和の流れにある。南半球は第1波、第2波の中でのインフルエンザの流行期であり、日本のように第3波に掛かろうという時期は油断できない。いずれにせよ、インフルエンザのワクチンは全員が接種した方がよさそうだ。