歴史が面白い143

令和2年11月4日

  <11月4日>

マスクせず乗車お断り国土交通省は4日、タクシーの乗客が正当な理由なくマスクを着用しない場合、乗車を拒否できるようにしたと発表した。他の乗客や運転手の新型コロナウイルスの感染予防策として、東京都内の10の事業者が国土交通省に申請していた。今後、全国に広がる可能性もある。

「日の丸交通」の9月の調査結果によると乗客の約2割がマスクを着けていない。

(読売新聞11月5日)

 

国内感染者 新たに624人新型コロナウイルスの国内の感染者は4日、624人が確認され、死者は全国で4人が確認された。感染者が最も多かったのは東京都の122人で、大阪府の85人、北海道の75人が続いた。

北海道ではクラスターの発生が相次いでおり、厚生労働省は専門家2人を現地に派遣した。

16人の感染が確認された沖縄県は、3日までの1週間の人口10万人あたりの新規感染者が12.22人で、33日連続で全国最多となった。(同)

 

(コメント)

北海道で感染が拡大している。そこでクラスターが発生し、専門家2人が派遣された。

第一波のときも北海道が先駆けて感染拡大が始まっており、全国的に感染爆発が始まるのか、懸念されるところだ。

10月29日の政府の感染症対策分科会では大都市の歓楽街における感染拡大防止策が議論されている。大都市の歓楽街が感染拡大の「急所」であり、そのエリアの拡大を早期に潰していくことが肝であるようだ。

分科会の分析によると、5大都市(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)の歓楽街からその周辺地域に感染が拡大していくという仮説でこれまでの感染状況を検証したところ札幌を除く4地区では因果関係が認められたという。ただ、札幌はクラスターは今までも発生しており、それの対策は必要となる。

札幌については、10月までの分析では人手の減少はみられず、陽性者数も減ってはいないが絶対数としての多くはないとされていた。陽性者数が増加した場合、例えば今は行っていない営業時間の短縮を行い、人手を減少させる必要があるかもしれない。他の大阪、名古屋、福岡はすでに営業時間の短縮を行い成果は出ている。

沖縄の感染が人口10万人あたり全国一で33日間続いている。沖縄の感染状況については、すでに分科会のほうで9月末から10月にかけ専門家チームが現地でヒアリングしている。(同時に新宿歌舞伎町にも別のチームがヒアリングしている。)そこで医療体制なども含め状況を確認しているが、ベットの確保や人的面(保健所、看護師)では全国からの支援などすでに始まっており、対策は継続しているようだ。