歴史が面白い147

令和2年11月8日

  <11月8日>

感染、世界で5000万人新型コロナウイルスの世界の累計患者数が8日、5000万人を超えた。10月以降、欧米で感染が急増。1日あたり50万人を超える過去最悪のペースだ。欧州で感染対策のロックダウンが広がる。経済や生活への打撃も大きく、政治判断は一段と難しくなっている。IMFによればコロナの収束が遅れれば2021年の世界の経済成長率は5.2%から2.3%へと下振れする。累計感染が4000万人に達した10月19日からわずか20日間で1000万人増えた。(日本経済新聞11月9日夕刊)

 

 

(コメント)

世界の感染急増が止まらない。欧州ではロックダウンが行われたので、その効果はもう少ししてから出るはずだ。米国は大統領選が終わり、共和党などの密な集会がなくなるので、これももう少しすれば効果が出る。20日で1000万人というペースは続かないだろうと推測されるが、やはり冬本番という季節的な要因は読めないところだ。

北海道で感染が拡大しており、その要因が冬場の環境が挙げられている。暖房で密閉された空間で過ごすことが多くなるので換気をこまめにするように言われている。

感染者がくしゃみをしたり、また大声を出したりすると飛沫が外に出る。会話をしていてもすこしは飛沫は出る。感染者の微粒子となった飛沫をエアロゾルというが、それを換気で外に追い出すのだ。

さらに、冬になると重症化しやすいと国立病院機構仙台医療センター長の西村秀一氏はいう。それは、冬は湿度が低くく乾燥し、飛沫となった微粒子が夏よりは粒子が小さくなるからだ。大きい粒子は鼻先や咽頭など上気道の先端に吸着し肺の奥まで入っていかない。一方、小さな粒子は直接肺の奥まで侵入し、いきなり肺炎を発症しやすくなるからだという。

暖房で乾燥するので湿度管理も大切になる。換気と湿度が冬場は要注意ということになろう。

ついでに、西村氏はエアロゾル感染は中途半端なアクリル板のパーティションも難なく超えてくるので、設置しても気休めだとも言っている。