歴史が面白い244

令和3年2月14日

  <2月14日>

福島・宮城 震度6。13日深夜に宮城、福島両県で最大震度6強を観測した地震で、東北新幹線は15日も那須塩原ー盛岡間の運転を終日見合わせる。

地震は13日午後11時7分に発生。震源地は福島県沖で震源の深さは約55キロメートルで、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.3.宮城県蔵王町福島県相馬市、国見町、新地町で震度6強を観測した。(日本経済新聞2月15日夕)

 

ファイザー製承認厚生労働省は14日、米製薬大手ファイザー新型コロナウイルスワクチンの製造販売を特例承認した。国内の臨床試験(治験)で有効性と安全性を確認し、変異ウイルスにも効果があるとした。国内のワクチン承認は初。

15日の衆院予算委員会で、河野太郎規制改革相は副作用について「ゼロにはできないが、ベネフィット(利益)がリスクを上回ることを説明する」とし、首相官邸のホームページやコールセンターなどで情報発信すると説明した。(同)

 

避難所 コロナ対策徹底。テントを用いた間仕切りに消毒ー。最大震度6級となった13日の地震後、宮城、福島両県の各自治体は新型コロナウイルス対策をとって避難所運営に当たった。

福島県相馬市の体育館は最大で92人が避難。市社会福祉課の村井智一課長によると、入り口で消毒を促し、検温も徹底した。定期的に換気し、世帯ごとに間仕切りされたテントも用意。発熱者が出ることも想定し、別室も確保した。(同)

 

(コメント)

いよいよファイザー製ワクチンの接種である。

ワクチンがわずか1年ぐらいのスピードで開発されたことは大変すばらしいことである。

有効性は確認されているが、副反応は開発のスピードからして十分確認されてはいない。

河野大臣の首相官邸ホームページでのコメントでは、

ワクチンを打ったあと、打った場所の腫れ・痛み、発熱、頭痛などの副反応が起こることがあります。
 治療を必要としたり、障害が残るほどの重いものは、極めて稀ですが、ワクチンによる何らかの副反応が起こる可能性はゼロではありません。
 現在承認申請されている新型コロナウイルスのワクチンについても、打った場所の痛みが66~83%の方にあったことが報告されています。また、38度以上の発熱が、2回目の接種後11~16%の方に発生したと報告されています。
 アメリカでは、1月18日までに、ワクチンの接種による急性のアレルギー反応であるアナフィラキシーが100万人に5人程度報告されています。日本でも、ワクチン接種後に会場で一定時間様子を見て、万が一アナフィラキシーが起こっても、医師や看護師が必要な対応を行うこととしています。
 このワクチンの承認にあたっては、国内外のデータを用いて、発症や重症化の予防などワクチン接種のメリットが、副反応のデメリットよりも大きいことを確認していきます。
 政府としては、安全性に関する情報を、適切に収集し、国民の皆様に提供していきます。

とされている。

ここで触れられていないのは、先日もコメントしたADE(抗体依存性感染増強)だ。

ワクチン投与でできた抗体が本来の中和抗体でなく、感染を促進させてしまうような悪玉抗体が場合によってできることがある。ワクチン接種後に本当のウイルスに感染すると重篤化するというものだ。

今回のワクチンの審査でも当然触れられている。公表されている医薬・生活衛生局医薬品審査管理課の審議結果報告(令和3年2月12日)によると、

(7.R.3.6疾患増強リスクについて)で

・・・申請者は以下のように説明している。

薬理での検討では、動物及びヒトにおける本剤接種後のサイトカイン産出の検討等から、本剤接種による疾患増強リスクは低いと考えられた。

・・臨床試験では、COVID-19にり患した患者が少ないこと、また、疾患増強リスクの評価については長期の観察が必要と考えられるが、現時点で得られている情報は治験薬2回目接種後1~3か月までのデータが中心であることから、本剤による疾患増強リスクを評価することは困難である。

 現時点で本剤のヒトでの疾患増強リスクは不明であることから、製造販売後に引き続き情報収集する

 

要はリスクは不明であるので。接種後に情報収集することということだ。

副反応が起きる可能性はゼロにはできないが、ベネフィトがリスクを上回るという大臣のコメントなのである。